当たり前の日常も少し見方を変えると… 魚津市の写真家 黒崎宇伸さんの思い
富山テレビ放送
BBTとケーブルテレビ5局との共同企画『つながるローカル』。 写真家として身近な風景を撮影し、ふるさとの魅力を発信する魚津市の男性を紹介します。 今月はじめ、魚津水族館でユニークなイベントが開かれました。 ゆったりと泳ぐ魚を眺めながら世界中のウイスキーが楽しめる初めてのイベントです。 来館者をカメラにおさめているのは、魚津市の黒崎宇伸さん(56)です。 ふるさとの魅力を発信しようと活動しています。 黒崎さんの本業は、創業90年魚津市にある銭湯の3代目です。 若い頃、田舎が嫌で富山を飛び出した黒崎さんはダイビングのインストラクターとして世界中を旅し水中写真を撮り続けていましたが、父親が亡くなり家業を継ぐため富山へUターン。 数年後、バイクの事故で負ったケガのリハビリで近所を歩き身近な風景を撮り始めたのをきっかけに、これまで見えなかったふるさとの魅力にのめりこんでいきました。 *黒崎宇伸さん 「それまで平凡な富山はすごく嫌だったが平凡こそすごくありがたい。ただ平凡だとつまんないって思いがちだけど平凡の中で何かちょっと少しだけ変える」 黒崎さんの作品は、世界最大級の天体写真コンテストで3度入賞。 四季折々の富山の風景をSNSで発信しています。 富山の人たちにとっては当たり前の日常が、少し見方を変えることで世界に通じる魅力的なものになる… 何気ない日常をキリトル、黒崎さんのテーマです。 今月はじめ、黒崎さんの姿は魚津水族館にありました。 仲間とともに水族館を全館貸し切り、イベントを企画したのです。 魚を眺めながら世界中のウイスキーを楽しむ『TOYAMAウイスキーフェス』。 入館料込みのチケットで様々なウイスキーを試飲できるイベントです。 Qなぜ水族館で? *黒崎宇伸さん 「ウイスキーは普段飲むお酒とは違って非日常の世界を楽しむための飲み物。それを非日常の空間で飲めたらもっとおもしろい。おもしろいと思っただけ(笑)」 おもしろさを求めて…黒崎さん、ここでもファインダーを覗きます。 *訪れた人は 「すごく斬新。新しい。魚を見ながらお酒飲めるって非日常感があってすごい」 *黒崎宇伸さん 「これをきっかけに色んな賑やかなイベントが行われたらおもしろい」 黒崎さんは、魚津市が発行するフリーペーパーの表紙の撮影も担当しています。 *黒崎宇伸さん 「魚津にこの人がいるっていうのを表現したい」 この日、下見に訪れたのは次の表紙になるワイナリー。 魚津との関わりやこだわりについて聞き作品のイメージを膨らませていました。 ここでしか表現できない一枚を追い続けます。 *黒崎宇伸さん 「魚津だけでなく富山の人って富山って何もないよねって言いがちだけどそう思ってるだけで色々あるじゃない!と 魚津っていい所富山っていい所だよねってそう感じてもらえたら住んでる場所が楽しくなる」 まだ見ぬ富山を追い求め、黒崎さんはきょうもファインダーを通しふるさとを見つめています。
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