最高出力1ps ホイール1インチ…… ぶっちゃけそんなに違うんか? クルマ界 いろんな「1」の違い【10年前の再録記事プレイバック】
■ホイール「1インチ」の違い
●例えばトヨタ86の「G」の16インチと「GT」の17インチの走りの違いは? タイヤサイズの場合、ホイールサイズの差より銘柄の差のほうが大きい。一般的に16インチタイヤは燃費や乗り心地など重視したECOタイヤ&コンフォートタイヤ。17インチタイヤになるとスポーティさを重視したタイヤになる。 当然のごとくトレッド面の硬さやコンパウンド、サイドウォールの「しなり」まで違う。 したがって16インチタイヤと17インチタイヤを乗り比べたら、誰でも明確にわかることだろう。ただ17インチに乗り心地指向を、16インチにスポーツタイヤを選んで乗り比べれば、評価は逆転するから面白い。 まったく同じような特性を持つタイヤであれば、サーキットなどで乗り比べすると判別できます。(国沢)
■ATの「1速の数」の違い
●トヨタのクラウンなどの8速AT、日産のフーガなどの7速ATの性能の差は大きいの? 7速と8速の差は乗っていても"ほぼ"体感できない。 走り出したらあっという間に3速くらいまで入っちゃってますから。そもそも多段化はアメリカなどで表示される「高速燃費」をよくするために有効。 パワーに余裕あるクルマだとTOPギアのレシオを高くしたほうが燃費よくなるのだった。そうなると街中燃費モードで使えるギアが少なくなってしまう。5速ATで巡航用に1速分を確保すると、燃費計測は4速しか使えない。 したがって今やパワーのないクルマでも6速が最低レベル。だからこそSKYACTIVは6速ATになった(5速と6速の差は明確)。 トルクに余裕あったり、過給エンジンであれば低い回転域を使いたいため、7速程度のギアが欲しくなる。7速AT、現在パワフルなエンジン積むクルマの標準的なギア段数といっていい。 8速になればどうか?文頭に書いたとおり「体感できない」。燃費の差も2~3%。これまた走り方による差で上下しちゃいます。(国沢)