「新型コロナの死亡数急増」→重症化しやすい人の意外な共通点とは?
● いったいなぜ? 対策は「これ」だ! 新型コロナは肺だけではなく血管にもダメージを与え、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを上げる病気です。 高血圧で普段から血管にプレッシャーがかかっている人、糖尿病で血液の中に糖分が多く、血管が糖分によって痛めつけられている人は血管にダメージが加わっているので要注意。また、肥満(BMI30以上)の人も重症化リスクが高いとされています(※1)。 BMIとは体重(kg)を身長(m)で2回割った数値。あなたは30を超えていないでしょうか? 40万人以上のデータを対象にした研究でも、太っている人や歩く速度が遅い人は新型コロナ罹患時の重症化リスクが高かったという報告(※2)も存在します。 コロナの感染を恐れて家に引きこもりがちになっている生活というのも、運動不足や在宅太りなどにより、結果的に感染した時のリスクを上げてしまうので、必ずしもコロナ対策としてベストな選択とは言えないでしょう。 もちろん、冬場をはじめとした感染流行期は電車や職場などの人混みでは必ずマスクをつける、あるいは混雑している場所は控えるのは重要なことです。 しかし一方で、家にこもり続けて運動不足にならないよう、定期的に外の散歩やウォーキングを行うのも重要なので、バランスをとるようにしましょう。 何より再確認して欲しいのは、「ウイルス自体の性質は変わっておらず、新型コロナは命を脅かすウイルスである」という事実です。 メディアで目立った報道はなくなりましたが、今でも新型コロナウイルス感染症によって大事な命が奪われている現実があることを肝に銘じ、5類になる前に心がけていた感染対策、何をしていたかを思い出し、 ・普段の生活習慣を整えること ・感染対策をすること これらを徹底し、感染拡大に備えて欲しいと強く願っています。 【出典】 ※1 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/32-disease.pdf ※2 Thomas Yates ,et al. Obesity, walking pace and risk of severe COVID-19 and mortality:analysis of UK Biobank. Int J Obes(Lond). 2021 May;45(5):1155-1159.
森勇磨