久保建英ベストプレーヤー「今のラ・レアルで久保がスタメンでない場合、諦めた方がいい」地元紙
オサスナ戦で公式戦2試合ぶりにベンチスタートになったレアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(23)を、地元紙はチームのベストプレーヤーに選出した。 Rソシエダードは27日、スペインリーグ第11節でオサスナをホームに迎えたが、前半の2失点を最後まで返すことができずに0-2で敗れた。これにより連勝が2で止まり、公式戦3試合ぶりの敗北を喫することになった。 この一戦でアルグアシル監督が再び大幅なローテーションを実施しため、久保は公式戦2試合ぶりにベンチスタート。2点のビハインドを負う劣勢の状況を変えるために後半頭から投入されて右ウイングに入ると、開始1分にいきなりドリブルを仕掛けて枠内シュートを放った。その後も積極的にプレーに絡んでクロスを立て続けに上げていき、同13分にペナルティーエリア内から強烈なシュートを打つが、惜しくもGKにファインセーブされて得点できなかった。 クラブの地元紙ノティシアス・デ・ギプスコアは、痛い敗北を喫したこの日のRソシエダードの選手たちを軒並み低く評価した中、久保をベストプレイヤーに選出した。「今のラ・レアルで久保がスタメンでない場合、諦めた方がいいかもしれない。違いを生み出し、トライし続け、責務を負っているのは彼だけだ。5分間で前半の誰よりも多くのことをやってのけた。しかし、クロスやシュートの精度を欠き、ペナルティーエリア内で久保のパスを待ち構えるブディミルのような選手がチームにはいなかった」と評し、チームトップタイの5点(最高10点)をつけた。 レミーロとアランブルが久保と並ぶ5点。続いてスチッチが4点、スベルディア、アゲルド、スビメンディ、セルヒオ・ゴメス、ブライス・メンデス、オヤルサバル、バレネチェアが3点、オスカルソンがチーム最低の2点。ベッカー、サディク、トゥリエンテス、オドリオソラは採点なしとなった。 また、アルグアシル監督に対して「悪い采配だった。久保はこのチームにおいてスタメンであるべきだ。好きなようにやればいいが、久保は文句なしのレギュラーだ」とベンチスタートにしたことを非難し、2点と低評価した。 久保の今季ここまでのスペインリーグ成績は11試合(先発7試合)、703分出場、2得点0アシスト。Rソシエダードの成績は11試合3勝3分け5敗の勝ち点12で、12位と低迷している。 Rソシエダードはこの後、中3日の10月31日にアウェーで行われる国王杯1回戦で、5部のホベ・エスパニョールと対戦する。(高橋智行通信員)