元日本代表MF清武弘嗣が今季限りでセレッソ大阪を退団 「最高な10年だったと思います。唯一の悔しさがあるなら……」
今季はサガン鳥栖に期限付き移籍で加入
セレッソ大阪は19日、今季途中からサガン鳥栖に期限付き移籍していた元日本代表MF清武弘嗣との契約について、2024シーズンをもって満了となることを発表した。 大分トリニータの育成組織を経て2008年にトップデビューを飾ると、2010年にセレッソ大阪へ移籍。当時のセレッソには香川真司や乾貴士、山口蛍などかつての日本代表の選手が揃っており、指揮官だったレヴィー・クルピの下で活躍を見せた。その後は海外へと活躍の場を移し、2012年にニュルンベルク、2014年にハノーファー、2016年にセビージャへと移籍し、2017年2月にセレッソに復帰。主力としてクラブ初タイトルとなるルヴァン杯と天皇杯の2冠獲得に貢献し、以降は2019年から2023年までの5年間チーム主将を務めるなどチームの大黒柱としてチームをけん引してきた。今季は7月にサガン鳥栖に期限付き移籍で加入しリーグ10試合に出場。しかしチームは最下位で2012シーズンからのJ1昇格以降、初めてのJ2降格という厳しい結果に終わった。 清武は今回の契約満了に伴い、セレッソ大阪公式サイトを通じてコメントを残している。 「この度、契約満了に伴いチームを離れることになりました。2010年に無名の僕にオファーをしてくださりセレッソ大阪に移籍してきてからトータル10年、全てを語ることは難しいですが、本当にたくさんの思い出があります。セレッソ大阪で過ごした10年があまりにも濃くて、ここで何を伝えたらいいのか、すごく迷っています。でも、素直に1つ思うことは、セレッソ大阪に関わる全ての方々に感謝しかないという事です。どんな時も温かく応援してくれて、どんな時も励ましてくれて、キヨがいるから、キヨと一緒に、と声をかけてくれて感謝しています。この温かい応援があったからこそ、10年もセレッソ大阪でプレイする事ができました。また、たくさんのかけがえのない大好きな仲間達にも出会えて最高な10年だったと思います。唯一の悔しさがあるなら、2024年真司君とリーグ優勝したいと強い気持ちで臨みましたが、それを達成できなかった事がセレッソ大阪での唯一の心残りです。でも、全てを総括したら最高な10年間でした。本当にありがとうございました。僕はチームを離れますが、これからは1人のファンとしてセレッソ大阪を応援しています。そして最後に、12月23日に感謝の気持ちを直接伝えたいので、お時間のある方はぜひ、ヨドコウ桜スタジアムで待っています。 では、みなさん本当にありがとうございました。そしてさようなら」 なお清武は来季、古巣であるJ2大分トリニータに復帰することが決まった。
構成/ザ・ワールド編集部