山田涼介、31歳で初の教師役に挑戦 役作りは「生徒役に見えないように」
■生徒役のキャストにとって思い出になる現場に ――生徒との絡みで意識していることを教えてください。 僕もこの年齢になって、スタッフさんや共演者さんが若くなってきたなと感じることはあるものの、これだけ大人数の年下の子たちがいる現場は初めてなので、今の流行りを頭に入れておこうかなと思っています。先日バラエティ番組の収録で、「バズってる言葉」が4つ出てきたんですけど、一つも分からなくて、これはいかんと。音楽や今流行ってるプリクラの話を、「これ流行ってるんでしょ?」って何か話せたらと思ってます。 生徒を演じるキャストの中には、これからもっと活躍していく子たちがいっぱいいるはず。僕がそうだったように、学園もののドラマってすごく思い出になると思うんです。いい思い出になるような現場作りを、座長として作っていけたらと。コミュニケーションの取り方は人それぞれ違うと思うので、時間をかけながら、ちゃんと一人ひとりの個性を見極めて、お話しできたらと思います。 ――そんな生徒役のキャストの皆さんに、先輩として、座長として伝えたいことがあれば。 勘弁してくださいよ(笑)。いや、ないです。僕も日々勉強だと思っていますし、まだまだ学ぶ立場なので、一緒に学んでいけたらいいなと。役柄は生徒と教師ですけど、現場に立てば、同じ土俵で同じ方向を向いてやっていくプロなので、皆で成長していけたらと思っています。コミュニケーションは、いかんせんそんなに得意ではないので、様子を見ながらにはなってしまうのですが、今回の現場では頑張りたいです。 ■3度目共演・木南晴夏への安心感 ――加賀美のように、どんなものでも動かせる権力と財力があれば何がしたいか教えてください。 そうですねぇ、何がしたいだろう。物欲もそんなになくて、あれがほしいこれがほしいというタイプではないですし。でも、ゲーム会社を作るかもしれません。プロチームを作って、育成して、世界に羽ばたかせるとか。 ――すでに実現しそうじゃないですか。 そうですね、僕の財力があれば……ふふ、ウソです!(笑) ――加賀美の秘書兼ボディーガードの芹沢一花役を、木南晴夏さんが演じられます。木南さんとは3度目の共演となりますが、印象を教えてください。 木南さんとは、ドラマ『セミオトコ』(テレビ朝日系、19年)でがっつりラブストーリーをやった仲。木南さんだったら、どんなボールを投げても返ってくるだろうなという安心感がすごくあります。主人公はやることが決められていて、自由度がいい意味で狭いことがあるのですが、加賀美は自由度を高く持たないと成立しないシーンが多いんです。木南さんがいてくださることで、そこは安心して自由に演じられるなと。まだ芹沢役が木南さんだと知らなかったときは、おかたいキャラクターになるのかなと思っていましたが、木南さんだと聞いた瞬間に、これは結構仕掛けてきそうだなと思ったので、楽しみです。 ――視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。 見てくださいの一言です。僕の初めての教師役となりますが、CEOで教師という一風変わった役どころを楽しみにしてほしいですし、1話では、どれだけ視聴者の皆さんに、加賀美が、「変な奴だな、面白いキャラクターだな」と思っていただけるかが鍵で、僕個人の課題だと思っています。僕も台本を読んですごくワクワクしたのですが、今作は、エンターテインメントとして、いい意味で何も考えずに見られるドラマ。金曜日9時、お休みの前の日に、楽しいエンターテインメント作品を気軽に見て、ぐっすり寝てもらえたらいいなと思います。生徒役のキャストたちも皆、頑張ると思います。これからもっと活躍する役者を、皆さんの目で手で、発見・発掘してくれたらうれしいです。応援してほしいです。
八木ひろか