【きさらぎ賞】武豊騎手が他を圧倒する6勝 クラシック前哨戦の「記録」を振り返る
父サンデーサイレンスを圧倒する戦績の種牡馬ディープインパクト
今週はきさらぎ賞が開催される。スペシャルウィークやネオユニヴァース、アサクサキングスやサトノダイヤモンドといったクラシックホースを数えきれないほど輩出してきた一戦。牝馬のルージュバックが勝利したこともあるように、多種多彩なメンバーが集結する。今回は、きさらぎ賞の記録を振り返っていく(データはすべて1986年以降のもの)。 【東京新聞杯2024 推奨馬】能力はすでにGⅠ級、複数の好データが強力に後押し! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) 種牡馬としての最多勝は、5勝をあげているディープインパクト。2011年トーセンラー、2012年ワールドエース、2014年トーセンスターダム、2016年サトノダイヤモンド、2019年ダノンチェイサーと、2010年代の半分を占めた。トーセンラーは皐月賞7着、ダービー11着と春クラシックこそ振るわなかったが、舞台が京都競馬場に戻った菊花賞では3着と好走。5歳シーズンには同じく京都競馬場のマイルCSを制するなど、無類の京都巧者と呼ばれた同馬の重賞初挑戦、初制覇が、このきさらぎ賞だった。 ディープインパクトに続く4勝をあげたのが、ディープインパクトの父でもあるサンデーサイレンス。こちらは1996年ロイヤルタッチ、1998年スペシャルウィーク、2001年アグネスゴールド、2003年ネオユニヴァースが制しており、スペシャルウィークは2009年リーチザクラウンで、ネオユニヴァースは2010年ネオヴァンドームで同レースの父仔制覇を達成している。他にもマンハッタンカフェ産駒が2勝、フジキセキ産駒が2勝など、父の父としても存在感を示し続けている。 3着以内に範囲を広げると、ディープインパクト産駒の占有率はさらに高まり、なんと17頭もの馬が馬券圏内に食い込んでいる。サンデーサイレンス産駒は8頭と、差を広げられる結果となった。また、ステイゴールドの仔は、オルフェーヴル、アッシュゴールドの全兄弟がいずれも3着と好走しているが、馬券圏内はその2頭のみ。しかしオルフェーヴルは2019年に2着タガノディアマンテ、2021年に勝ち馬ラーゴムを送り出し、父としてリベンジを果たしている。