シード滑り込みへ初日首位! 政田夢乃が“右ペラ”克服のために取り組んだバックスイング修正 意識すべきは右肩? 左肩?
球がつかまらない人は「右肩を引く」意識でバックスイング
長いクラブで球がつかまらなくなってきた時は、バックスイングを修正するのが効果的です。実際、私が政田選手にアドバイスをしたのも「体の右サイドを回転させてテークバックする」ということでした。右サイドを引いて体を回転させると、体の運動量が多くなって上半身と下半身の捻転差があるトップができます。このトップができれば懐にスペースが生まれ、球がつかまる軌道でクラブを振り下ろしやすくなります。 皆さんはテークバックで体のどこを意識してクラブを上げていますか? 「左肩を右に動かす」など、左肩を意識する人は意外と多いのですが、右サイドが動かないと体が回らず、クラブがアウトに上がってしまいます。 球がつかまらずに悩んでいる人は、「右肩を引く」意識でバックスイングしてみてください。右肩甲骨が後ろに動けば捻転したトップになり、球がつかまるようになるはずです。
政田 夢乃(まさだ・ゆめの)
2000年生まれ、北海道出身。同学年に古江彩佳や吉田優利らがいる中、ジュニア時代は「全国中学校ゴルフ選手権」「全国高校ゴルフ選手権」で優勝するなど活躍。高校卒業後はプロを目指す若手女子選手が出場するネクストヒロインゴルフツアーに出場し、23年は4勝を挙げて年間女王を獲得した。5回目の挑戦となった同年のプロテストに合格し、今季はルーキーとしてツアーに参戦。レギュラーツアーの初戦となった「リゾートトラストレディス」では8位タイ、「NEC軽井沢72ゴルフ」では2位タイという成績を残している。なないろ生命所属。
【解説】石井 忍(いしい・しのぶ)
1974年生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年プロ転向。その後、コーチとして手腕を発揮し、多くの男女ツアープロを指導。「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアにもレッスンを行う。
小澤裕介