謎の「R」シールは誰が貼った?繁華街の目撃情報を追う 都ファ幹部は「蓮舫さん陣営で撤去を」
首都のリーダーを決める都知事選が終わった。平常を取り戻した新宿や渋谷の繁華街だが、あちらこちらに「R」のロゴが描かれた謎のシールが貼られている。電柱、歩道用防護柵、道路標識。「R」といえば、蓮舫氏のイニシャル。選挙期間中、これとよく似たロゴの入ったシールをチラシなどに貼ってトレードマークにしていたが…。いったい誰が。 【写真】こんなところにも?町のいたるところにある謎の「R」シールはこちら ■「何人かがシールを貼っていた」 記者は、JR新宿駅南口周辺を歩いてみた。改札を出て、そのまま広場にでると…。あった。電灯の地面から1メートル程度の高さに、確かに「R」のシール。5~7センチ四方程度の大きさながら、なかなかに目立つ。周辺をぐるりと歩いただけで6か所の「現場」を発見した。黒の背景に白文字のR。どれも同じシールのようだ。目線の高さくらいもあれば、地面すれすれの目立たない場所にも。 近くの衣料品店の店員は、選挙期間中に「R」のシールが貼り付けられる現場を目撃したという。それは小池知事の街頭演説が行われた日だった。演説で騒がしかったので店外に出ていたのだという。 「確か小池さんの演説が終わった後だったんじゃないかな。Rの文字が書いてある掲示板を持った人がたくさんいました。そのなかの何人かがシールを貼っていましたよ。」 「丁寧に貼る、というよりは、ポンポンと機械的に貼っていく感じです。抵抗感はなさそうでしたね」 「R」のシールについては、SNSで書き込みが盛んになっている。新宿の他に渋谷でも、繁華街を中心に広い範囲で電柱などに貼られており、新宿と同様の写真が投稿されている。 小池百合子知事が最高顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」幹事長の尾島紘平都議は5日の街頭演説後、自らのX(旧Twitter)に書き込んでいた。
■「新宿で30枚以上確認した」 「私が見つけた中だけでも、新宿駅付近で30枚以上公共物などに貼られた『R』のシールを確認しました」 尾島氏もシールが貼られる現場を見たという。AERA dot.の取材にこう説明した。 「演説の準備の段階で『R』」の掲示物を持った人たちが現われ、罵詈雑言を浴びせられました。過激な人たちだな、とは思っていましたが、片づけの時にもいて。手に『R』のシールを持って、電柱などに次々と貼っているのを見ました」 尾島氏は、どこまで貼られているのか気になり、演説を行っていた東南口から東口までを歩いてみたという。「シールはいたるところにまばらに続いていました。まるでマーキングのようでしたね」 誰の仕業かはわからないが、尾島氏は蓮舫陣営に対応を求める。 「直接関係がなかったとしても、支援者がやっているのであれば、陣営を総動員するなりして撤去するなりする必要があると思います。それが“支援してもらう”ことに対しての責任です」 自民党杉並区議渡辺友貴氏も5日に、Xに同様の書き込みをしていた。 「子供の朝散歩ついでに少し見ただけでも10枚程度、『R』のシール。本当にいい加減にしてください。景観汚し。早急に剥がしてください」 Rは蓮舫氏のイニシャルであり、蓮舫氏の陣営は選挙期間中、ポスターやビラ、のぼりなど選挙活動を紹介する告知物に「R」のロゴを使用していた。蓮舫氏も「R」のロゴが描かれたTシャツを着ていた。