【岩橋玄樹】毎年進化し続けていく。今だから話せる胸のうちを暴露
ViVi5月号で、「POP STARのカコ・イマ・ミライ」というタイトルで、事務所をやめたあと、ソロでアーティスト活動に復帰するときの心境を、赤裸々に語ってくれた岩橋さん。本誌には掲載しきれなかった発言はまだまだたくさんあり、その中でもっとも彼の心の美しさ、清らかさが感じられたのが、昔の仲間に対する思いだった。ここでは、後編をお届けしていきます。 【写真】ここでしか見られない「岩橋玄樹」をもっと見る
岩橋玄樹 ViVi本誌インタビュー
POP STARのミライ 憑依する人だ。唯一無二の表現者ではあるが、「こんな僕を見て!」という自意識を、彼は持たない。「あ、こういうものを求めているんだな」。そんな空気を瞬時に察知して、そのキャラクターや雰囲気を自分に“降臨”させる。撮影当日も、3パターンの衣装を身につけたのだが、衣装ごとに、それまで見せたことのない表情が、じわじわと顔を覗かせる。「やる」と決めたらとことんまでやる彼だから、どんなに深く潜ることも、どんなに高く飛ぶことも、ファンの人たちが望むことならやらない選択肢はない。儚く、妖しく、どこかもの悲しく、そして何より美しい。そんな憑依型ポップスター・岩橋玄樹の「今だから話せる、“あのとき”の胸のうち」。
毎年進化し続けていくミライ
日本の芸能界はもっと盛り上がると思う。 ファンがこんなに成熟している国は他にない
昨年の8月9日、岩橋さんは2枚目のアルバム「I’m A Popstar」をリリースした。アメリカの「Three Six Zero」という事務所への所属が決まって、初めてのアルバム。King & Princeのデビュー曲「シンデレラガール」ではないが、「完全無欠のシンデレラボーイ」ともいうべき圧倒的なキラキラオーラで、それまでにない「新しいアイドル像」を提示してきた彼が、「アイドル」ではなく「ポップスター」を名乗った。なぜ彼は、自分の新たな第一歩を踏み出すタイミングで、「ポップスター宣言」をしたのだろうか。 「ずっと『アイドル』という肩書で活動をしてきたんですが、ソロになってからは、自分自身でものづくりに関わることがすごく増えました。たぶん、世の中的には、そういう人のことを『アーティスト』と呼ぶと思うんです。でも、僕の場合は、作詞はやるけれど、自分で一から曲を作れるわけじゃないから、『アーティスト』を名乗るのはちょっと違うような気がしていて……。いろんな人と協力して曲を創ったり、歌も歌って、踊りもやって、ファンの子を笑顔にすることならなんだってやるけど、普通のアイドルともちょっと違う。だったら、『ポップスター』がいちばんピッタリくるかな?と思ったんです」