流し営業「致しません」 広島市の宝塚かもめタクシー 当面1台 配車はアプリ・電話限定 運転手「安心して働ける」
宝塚かもめタクシー(広島市東区)は、配車の受け付けをアプリか電話に限定し、「流し営業」をしない車両の運行を始めた。広島都市圏での導入は初めて。不特定な客の乗車を避け、女性運転手も安心して働けるようにすることで、ドライバーの採用増につなげる。 「その他ハイヤー」で中国運輸局から事業認可を受けた。車体上のあんどんや「空車」などを示す車内の表示灯は外す。車体も同社タクシーと区別できるよう、水色にしている。当面の運行は1台で、2人の運転手が専属で乗務する。 配車アプリ「GO」か、電話で頼んだ客に対応する。この車両の指定はできない。アプリを使う日本版ライドシェアと違い、現金払いも可能。運賃はタクシーと同額だという。 信原賢一常務は「酔客もいる流し営業をしないため、入社へのハードルは下がる。さらに台数が増えれば、高齢者が多い電話での配車依頼にも応じやすくなる」と話す。 広島都市圏では、広三自動車(南区)と丸三タクシー(同)も、配車をアプリに限った同様の車両の運行を8月中に始める予定。いずれも支払いは当面キャッシュレスだけとする。
中国新聞社