アンジェラ・アキ 10年ぶり国内で活動再開、ミュージカルに音楽制作で参加「4年近く、ひとりでピアノと向き合ってきた」
10年ぶりに国内での活動を再開したシンガー・ソングライターのアンジェラ・アキが10日、東京・日生劇場で行われたミュージカル「この世界の片隅に」(30日まで)の開幕記念会見に出席した。 こうの史代の同名漫画を原作に、太平洋戦争下の広島・呉市で懸命に生きる主人公・浦野すずを描く。過去に映画化、実写ドラマ化された話題作で、昆夏美、大原櫻子がダブルキャストで主演する。 アンジェラは今作に音楽制作で参加した。2014年の活動停止後、ミュージカルの音楽作家になることを目指し、米ロサンゼルスの音楽大学に留学。一から作曲を学び直し、10年ぶりの国内での活動再開になる。 「この作品と共に4年近くの時間を費やして、ひとりでピアノと向き合ってきました」と説明。「演者さんの全ての人たちの声を通して、新しいものに生まれ変わった。それぞれの公演が違う色に染まっていく自由な、新しい作品が生まれていく感じがします」と話した。 今回30曲以上を手がけたが、苦労した点には「原作が持っている温かさ、ピュアな作品をどう温かくするか。素晴らしい脚色の台本を、どう(音楽で)支えられるか(を考えました)」と制作当時を回想。「最初に作った曲が『醒めない夢(feat.海宝直人)』と『端っこ』。この2曲に時間を費やしていたなと思います。それを乗り越えたら、後はどういう風にバランスを取っていくかだった」と振り返った。 北海道公演は6月6日から札幌文化芸術劇場hitaru、岩手公演は同15、16日にトーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)、新潟公演は同22、23日に新潟県民会館、愛知公演は同28日から御園座、長野公演は7月6、7日にまつもと市民芸術館、茨城公演は同13、14日に水戸市民会館、大阪公演は同18日からSkyシアターMBS、広島公演は同27日から呉信用金庫ホール。
報知新聞社