【MotoGP】ペドロ・アコスタ、来季のKTM昇格決定。デビューからわずか6戦でファクトリーチームのシートもぎとる
MotoGPデビューから6戦、印象的な活躍を見せているペドロ・アコスタ(GASGASテック3)が、早くも来季のKTMファクトリーチームへの昇格をもぎとった。 【リザルト】MotoGP第7戦イタリアGP:予選結果 20歳のアコスタはすでに2度の表彰台を獲得。フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)やマルク・マルケス(グレシーニ)といったチャンピオン経験者たちと互角の戦いを演じている。 こうした活躍を目の当たりにしたKTMは、早々に来季から彼をファクトリーチームに引き上げることを決めた。 ブラッド・ビンダーはKTMと2026年シーズン終了までの長期契約を結んでいるため、アコスタはジャック・ミラーの後任となる。だがこれは必ずしもミラーがKTM陣営から離れるということを意味しているわけではなく、彼はアコスタと入れ替わるような形でGASGASに移籍することを検討していると見られる。 KTMのモータースポーツ・ディレクターであるピット・ベイラーは、次のようにコメントを寄せた。 「このニュースを発表できることを大変嬉しく思う。ペドロがサーキットでそのスピードと個性を発揮する時、我々は皆と同じように興奮しているし、この少年は世界中で多くの新しいファンを獲得しているようだ」 「レッドブル・ルーキーズカップに参戦した当初から、彼は特別なライダーだと感じていた。人とは違うことをするライダーで、自分の道を切り開く強いメンタリティを持っている。それが彼をこのMotoGPの世界でユニークな存在にしている。チームとモーターサイクルを通じて、彼とともにこの旅をすることは、我々に大きなエネルギーとパワーを与えてくれる」 「我々があと数年一緒にいられることは、とてもクールなことだ。彼はMotoGPで非常に有望な未来を持っており、我々とともに彼のキャリアの次の章を歩むことを本当に楽しみにしている」 アコスタは「KTMでプッシュし続けることは僕にとって重要だったし、プロジェクト全体とこれまでのストーリーを見るのが大事だった」と語った。 「僕たちがレースでどう成長できるか見るのも重要だった。だから、未来につなげられるのは良いことだよ」 「(KTMの)オレンジの服を着るというのは、ホームに戻ってきたようなものなんだ。ここ2~3年、彼らがプッシュし、向上している姿は、次の2~3年もこのチームに留まることを後押ししてくれているんだ」
Rachit Thukral