米コインベース、第3四半期は黒字に転換 取引高増加が寄与
[30日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)交換所大手の米コインベース・グローバルが30日発表した第3・四半期決算は、前年同期の赤字から黒字に転換した。規制当局の承認を受けて暗号資産が主流の投資業界の一部となりつつある中、取引高が大幅に増加したことが寄与した。 米証券取引委員会(SEC)は今年に入り、ビットコインとイーサリアム(イーサ)の現物に連動する上場投資信託(ETF)を承認。これを受けこれらの資産は上昇したが、景気先行き不透明感から失速するなど、値動きの激しい展開となっている。 暗号資産のボラティリティー拡大で、第3・四半期の取引高は前年同期の760億ドルから1850億ドルに増加。取引手数料収入を押し上げた。 総取引収入は5億7250万ドルとほぼ倍増。総収入は12億1000万ドルと前年同期の6億7415万ドルから増加した。 取引以外の事業を手がけるサブスクリプション・サービス部門の収入は前年同期の3億3440万ドルから5億5610万ドルに増加した。 株主に帰属する純利益は7546万ドル(1株当たり0.28ドル)となった。前年同期は227万ドル(同0.01ドル)の赤字だった。