大切に育てて18年、熱帯の観葉植物「パキラ」に実がなった
中南米原産の観葉植物
長野県松本市今井の介護付き有料老人ホーム「エールコート咲楽」で、観葉植物「パキラ」が緑色の実を付け、利用者らの目を楽しませている。2006年の開所当初から同施設内で大切に育て、初めて実った。市内の観葉植物専門店によるとパキラは中南米原産で、寒さの厳しい県内で実を付けるのは非常に珍しいという。
エネルギーもらえる?喜ぶ利用者たち
同施設は、緑や花に生きるエネルギーをもらえるようにと、施設内や温室で多数の観葉植物を育てる。高さ10センチほどの実を付けたパキラは樹高約2メートルで、施設2階の通路に置かれている。数日前、施設内を散歩していた利用者らが実に気付いたという。利用者の女性(93)は、パキラの実を見上げ「熱帯に行ったような気持ち」。別の女性(89)も実りを喜んでいた。 同市並柳の観葉植物専門店スタッフの矢ケ崎政也さんは、「パキラは花を咲かせるだけでも難しい」と指摘。パキラは寒暖差などに弱く、実がなるには気温や湿度などを一定に保つことが重要だと話している。