公選法違反・有罪確定の前区長に約1千万円の返還請求 江東区
東京・江東区の大久保区長は公職選挙法違反で有罪となった前区長に対し、給料などの返還請求を行うと明らかにしました。一方、3年後のリニューアルを目指す若洲公園について、公園の整備や管理を行う民間事業者が決まったことを発表しました。 江東区は2023年4月の江東区長選を巡る公職選挙法違反事件で有罪判決が確定した木村弥生前区長に対し、支払い済みの給料など約1000万円の返還請求を行うと発表しました。 7月10日の会見で大久保区長は「木村前区長に対し、給料等の返還請求、退職手当の不支給に関する通知を7月9日付で発送した」と明かしました。江東区は、木村前区長から返還請求について了承する旨の連絡を得ているとしています。 <リニューアルの若洲公園 ゼロカーボンパーク整備へ> また、大久保区長は会見で、3年後のリニューアルオープンを目指す若洲公園について整備や管理を行う事業者を「建設技術研究所」を代表とするグループに認定したと発表しました。大久保区長は「何度でも足を運びたくなるような、誰もが楽しめる公園づくりを進めていく」としています。 今回の整備事業は区としては初めて、公募で選ばれた民間事業者が公園内に飲食店などを設置して、その収益で公園施設などを管理する制度=「パークPFI」が活用されています。 計画では人気の高いバーべキューやキャンプ機能は残し、新たに愛犬と過ごせるドッグサイトや、東京ゲートブリッジを眺めることができる飲食店などが整備される予定です。さらに緑いっぱいの広い敷地内に江東区が整備する施設として、都内最大級の大型遊具や太陽光パネルを使用した回廊などを設置し「ゼロカーボンパーク」を目指すとしています。