衆院選、茨城の序盤情勢 「自民王国」に野党が食い込めるか
27日投開票の衆院選で、茨城県内では7小選挙区に計24人が立候補している。県内の序盤情勢を探った。 【グラフィックでみる】衆院選、石破茂首相の勝敗ラインは? 自民が盤石な党勢に支えられ、令和3年選挙では7小選挙区のうち、1、5区を除く5小選挙区を制した。両区で敗れた候補も、比例代表で復活当選を果たしている。野党が「自民王国」の牙城を崩せるかが最大の焦点となる。 1区は、無所属福島を自民田所が追う展開。両候補は平成24年選挙から事実上、一騎打ちの選挙戦を繰り広げてきており、3年選挙では野党勢力を一本化した福島が制した。田所は雪辱を果たせるか。 3区の自民葉梨は、自身の失言による法相の辞任を巡る危機感がある。駅頭で街頭演説をこなすなど支持拡大に力を注ぐ。立民梶岡は、与野党伯仲の政治を取り戻す必要を訴える。全5候補が立候補したため野党票が分散し、葉梨に有利な情勢となる可能性がある。 7区は自民永岡と、無所属中村による一騎打ちとなった。永岡は、元文部科学相の実績を前面に打ち出すなどして支持拡大を図る。中村は元建設相の喜四郎氏の長男。中村は県議当時の後援組織に加え、連合茨城など野党系の基礎票を取り込めるかがカギ。