5番、ティーショットを放つ鈴木愛（撮影・西尾　大助）

　◇女子ゴルフツアー　フジサンケイ・レディース第2日（2024年4月20日　静岡県　川奈ホテルGC富士C＝6494ヤード、パー71） 　今季2勝と好調な元賞金女王の鈴木愛（29＝セールスフォース）が、この日ベストスコアの65をマークし、通算5アンダーで35位から3打差の2位に躍進した。トップで出た竹田麗央（21＝ヤマエグループHD）が4つスコアを伸ばし、通算8アンダーで史上4人目の初優勝からの2週連続Vに王手をかけた。 　簡単に勝たせるわけにはいかない。鈴木が、竹田の2週連続Vのストッパー役に名乗りを上げた。 　「やっぱり若い子の2週連続優勝はなるべく阻止したいなと思います。同じ選手ばかり勝つのは、面白くないじゃないですか」 　手応えはある。川奈は風が強く、起伏があって砲台グリーンの難コース。ジュニア時代に腕を磨いた四国のゴルフ場と似ている。「ここは好きな方です」。その言葉通り難関の18番で残り155ヤードの第2打を8Iで4メートルに乗せ、バーディー。終盤の4ホールで3つスコアを伸ばし、V争いに割って入った。 　風の中でのプレーは得意。「ライナーっぽい感じで風に当たらないようにしています」とアドレスの時にボールを右足寄りに置いて、フォローをあまり取らないように低い球で強風を克服している。竹田とは今季3度目の最終日最終組。過去2回はいずれも首位で出て逃げ切っており21歳との相性は良い。「明日はビュンビュン風が吹いてほしいです」と最終日は“嵐”を呼ぶ女になる。