広島県 洪水浸水想定区域図に誤り 福山など8市13エリア、データ入力ミス
広島県は29日、県が作成、公表している「洪水浸水想定区域図」の浸水深に誤りがあったと発表した。福山、広島など8市の13エリア計29河川で、作成時のデータ入力ミスが原因。区域図はハザードマップをはじめとする防災対策の基礎資料に活用されているだけに県は今後、該当する市への説明を進める。 県河川課によると、福山市関係は、芦田川水系の3エリア計8河川。駅家町の本永谷川・小山田川では、一部で「1・0メートル以上3・0メートル未満」の浸水深を「浸水なし」とするなど、220地点で過小評価していた。他の2エリアは過大評価し、加茂町の四川・百谷川(対象357地点)では「浸水なし」を「20メートル以上」としたケースや、神辺町の竹田川など4河川(同1127地点)も同様に「1・0メートル以上3・0メートル未満」などとした地点があった。 県河川課は「重要な防災情報の一つであるにもかかわらず、誤った情報を出してしまい申し訳ない」としている。 区域図は、県が管理する中小河川が氾濫した時に浸水被害の恐れがあるエリアを示す。「千年に1度」の大雨を想定し、2021年9月に公表した。23年12月に三次市の指摘で今年1月から、県が調査していた。今回の誤りを受け、県防災情報サイトを訂正する。