日米韓、安全保障協力継続に合意 3カ国防衛相が覚書
木原稔防衛相とオースティン米国防長官、韓国の申源シク国防相は28日午前、防衛省で会談し、3カ国のハイレベル政策協議や共同訓練、北朝鮮の弾道ミサイル情報の即時共有などの安全保障協力を継続的に実施するため、協力枠組みを制度化する覚書に署名した。来年の会談を韓国で開催することでも一致した。会談後、合意内容を盛り込んだ声明を発表した。 木原氏は会談後、覚書に関し記者団に「3カ国協力が国際情勢の変化の下でも揺るがない、より強固なものとなった」と意義を強調した。 声明では、ロシアと北朝鮮の軍事的、経済的協力に重大な懸念を表明。核・ミサイル開発を進める北朝鮮の活動を非難した。インド太平洋海域での一方的な現状変更の試みに強く反対すると強調した。 木原氏は会談で「朝鮮半島、インド太平洋、これを超えた地域の平和と安定にとって日米韓の連携は極めて重要だ」と指摘。オースティン氏は「自由で開かれたインド太平洋を守る力強いメッセージを打ち出す」と述べ、申氏は「北朝鮮の脅威に直面する中、協力強化は不可欠だ」と語った。