2本塁打7打点の大当たり 小園海斗、調子良さは本物 プレミア12
◇○日本9―1米国●(21日・東京ドーム) 1次リーグを無傷の5連勝で突破した野球日本代表「侍ジャパン」の勢いは衰えることを知らない。米国に大勝し、国際大会の連勝を25に伸ばした。立役者は、この日2本塁打7打点と大当たりだった小園海斗だ。 【写真で見る】プレミア12 日本-アメリカ 日本は、先発の高橋宏斗が四回まで8奪三振と力投していたが、五回から登板した2番手の隅田知一郎(西武)が相手の6番打者に先制のソロ本塁打を許した。 嫌な流れになりかけたが、すぐに取り返す力が今の日本にはある。その裏、源田壮亮(西武)、佐野恵太(DeNA)の連打で1死一、二塁とし、坂倉将吾の適時二塁打で追い付くと、なお2死一、三塁で、小園が内角の直球をとらえた。鋭い打球が右翼線へ転がり、2人を生還させて勝ち越しに成功。「何とか抜けてくれて本当に良かった」と笑みを浮かべた。 今大会、出場した全ての試合で安打を記録している小園の調子の良さは本物だ。七回1死一、二塁から右翼席へ試合を決めるアーチをかけた。「入ってくれて本当に良かった。自分でも興奮している」と自身今大会初本塁打の3ランを喜んだ。そして八回には2打席連続となる右越え2ラン。勝負強い打棒で約2万5000人の観衆を沸かせた。 小園は今季、本塁打はわずか2本。プロ通算でも24本だ。「本塁打はあまり打たないタイプなので打てて良かった」と振り返り、井端弘和監督は「あと3試合あるのでもっと打ってほしい」とさらなる活躍を期待した。24歳が躍動する日本の快進撃はまだまだ続きそうだ。【立松敏幸】