ハウスビワの出荷始まる 南房総(千葉県)
南房総市のJA安房富浦支店八束集出荷場で17日、南房総の初夏の味覚、ハウスビワが今季初出荷された。JA安房温室びわ組合の農家から、早生(わせ)種の「福原」、Mから3Lまで552個が持ち込まれた。例年どおり、品質良好という。 JA安房管内の南房総市と館山市、鋸南町は、長崎県に次ぐ生産量を誇る、全国有数のビワ産地。同組合には現在、33軒が所属。今年は12個入り化粧箱1万箱、6個入りパック1万2000パックの出荷を見込んでいるという。 この日、出荷したのは、同組合員で南房総市富浦地区の農家、岡本正さん(75)。700坪の敷地で、ハウスビワを栽培している。 この日は、化粧箱30箱と、パック詰め32パックが持ち込まれ、職員らが検品。東京の大田市場の東京青果、千葉市の千葉青果に出荷された。 同支店によると、ハウスビワの出荷は4月中旬に始まり、下旬に本格化、5月中旬ごろにピークを迎える。今年は曇りが多く、朝晩の気温が低かったことや、燃料高騰の影響でハウスの温度を低めにする農家もいたことから、シーズンの初めのうちは小玉が多い見込みだが、品質、味ともに良好だという。 岡本さんは「愛情込めて育てたので、南房総の初夏の味を味わってほしい」と笑顔を見せた。