三菱トライトンが12年ぶり日本上陸 SUV人気に加え、ピックアップトラック市場拡大を見据える
12年ぶりのピックアップトラック導入
12月21日、三菱は新型「トライトン」を日本に導入し、2024年2月15日より販売すると発表した。 【写真】新型三菱トライトンとトライトンの写真を見る (43枚) 新型トライトンは、今年7月からタイで販売されている1トン・ピックアップトラックだ。1978年に発売された「フォルテ」をルーツとするモデルで、以来45年間で5世代にわたり約560万台を生産。世界約150カ国で販売されてきた、三菱の世界戦略車である。 「トライトン」という車名が与えられてからは、今回の新型で3代目にあたる。 ちなみに、トライトンが最も売れている国は南米のチリだという。現地では「L200」という車名で販売されているのだが、2022年度まで7年連続でL200がチリのベストセラーカーになっている。 日本市場においては、2006年から初代トライトンが販売されたが、2011年に販売を終了。2014年に2代目が登場したが、これは日本に導入されることはなかった。 今回、新型トライトンが日本導入を再開したことには、SUVの人気に引っ張られるかのように、トヨタ・ハイラックスのピックアップトラックが日本でも人気を博していることも要因だろう。ピックアップトラックの市場はニッチではあるものの、注目を集めている。 では、そんな新型トライトンの概要を紹介していこう。
進化したダイナミックシールド・デザイン
■新型トライトンの商品コンセプトは「パワー・フォー・アドベンチャー」 「ビースト・モード(勇猛果敢)」もデザインコンセプトに、ピックアップトラックに求められるタフさや力強さ、そして俊敏さも併せ持つ堂々とした佇まいを表現している。 ボディサイドは水平基調で、ドアの厚みを演出する張りのある大きな面で構成しながらシャープに張り出したフェンダーとのコントラストで、より幅広く見せて安定感と強靱さを表現している。 三菱車のアイデンティティであるフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を力強く立体的なフロントグリルやフェンダーからつながる力強い造形、それを共闘するプロテクターなどで、ピックアップトラックに最適化するよう進化させている。 インテリアは走行時の車体姿勢の変化をつかみやすい、水平基調で力強い造形の「ホリゾンタル・アクシス」を進化させたインパネを採用。プロフェッショナルユースを意識した乗員保護のソフトパッドも要所に採用し、実用性を確保しながら幾何学的な造形とメタリックを多用したハイコントラクトでモダンな空間としている。 また、スイッチ類は視認性や操作性にもこだわった「三菱タッチ」という考え方に基づいてデザインされている。