巨人に「第2の大竹耕太郎」 2年連続未勝利右腕が新天地で復活の予感
大竹は昨年、自己最高成績をマーク
その活躍ぶりが重なるのが、ソフトバンクでチームメートだった大竹耕太郎(阪神)だ。21、22年と2年連続未勝利でファーム暮らしが長かったが、現役ドラフトで阪神に移籍した昨年は21試合登板で12勝2敗、防御率2.26と自己最高の成績をマーク。大竹は週刊ベースボールのインタビューで、メンタル面の変化が投球に大きな影響を及ぼしたことを明かしている。 「今までは『ここでチェンジアップが高めに抜けたら長打を打たれるな』と思い『そうしないようにしよう』とネガティブになり、実際に高めに浮いて打たれることが多かったんです。ところが、今では『低めに投げれば、抑えられる、大丈夫』とポジティブなヤツの言葉を聞いて投げるとしっかりと腕が振れ、低めに行くようになりました」 「『○○しないように』というのではなく『○○になっていく』という考え方を持つようにしていこうと、西(勇輝)さんに言われました。『大竹は自分で考えを難しくしている』と言われたときに、僕自身の生活の中でも、そう考えることが多かったなあ、と。そこから普段の生活から、考え方を改善していきました」 まだ開幕して1カ月も経っていない。高橋礼の真価が問われるのはこれからだ。シーズンを通して安定した投球を続け、昨年の大竹と重なるような輝きを放ったとき、巨人のV奪回がぐっと近づく。 写真=BBM
週刊ベースボール