先日は、レッドソックスの田沢純一投手が、先発転向志願という一報があった。 　これは、一般ファンが作っているサイトに出た記事であり、編集を務める17歳の書き手が、レッドソックスの担当記者との話の中で、田沢には先発への意欲があるということを聞いて記事にまとめたもの。球団が、中継ぎとして実績を積んでいる田沢を先発に起用することは、現実的になさそうだと分析しつつも、先発補強が急務のレッドソックスは、田沢の先発も検討してみるのも面白いのでは、という提案をしている。 　これを受けてか、2日後、レ軍のテレビ中継局「NESN」のサイトが「田沢は中継ぎに誇り」と相反する記事を報じた。日本でもダルビッシュの話題が他の媒体による後追い記事で更に拡大化する現象が起きたが、米国でも似たようなことは起きているようだ。 　まさに、玉石混淆。これからのオフシーズン、インターネットによりリアルタイムで米国の情報が日本にも伝えられる中、あっと驚くビッグニュースが出てくるのは間違いないが、その中には様々な憶測記事や、信ぴょう性の少ない取材源からのネタを元に書かれた記事、ブログの域を出ない媒体の記事なども混在する。 　また、米国のスポーツジャーナリストは、媒体上で一般ファンとのチャットや質疑応答なども積極的に行っており、その手の記事もネットで閲覧できるのが普通。興味深い見出しを発見した場合は、その媒体、記者、証言者などの情報源にも注意する必要がありそうだ。