自転車ヘルメットの着用促進を 秋の交通安全運動が開始 埼玉県警が出発式 交通安全広報大使に俳優の小西桜子さん
秋の全国交通安全運動が21日、始まった。今年の埼玉県内の交通事故死者は19日時点で71人。前年同期から6人減少したものの、全国ワースト8位となっている。埼玉県では、自転車乗車時のヘルメット着用やバイク乗車時のプロテクター着用の促進、横断歩道での歩行者優先の徹底を重点目標に設定。県民に交通ルールの順守と交通マナーの実践を習慣づけるなど、交通事故防止を呼びかけている。 交通安全広報大使に委嘱された小西桜子さん【写真2枚】
県警交通総務課によると、19日現在、県内の自転車事故死者数は前年同期比2人減の13人で、うちヘルメットを着用していたのは1人だった。県警が7月に行った調査によると、街頭での自転車利用者のヘルメット着用率は、前年から3・1ポイント上昇し9・2%。全国平均の17・0%を下回っており、県警は引き続き着用の必要性を訴える。自転車については11月から乗車中のスマホ使用や酒気帯び運転の厳罰、罰則化を盛り込んだ改正道交法が施行されることから、期間中に周知を行う。 県警交通部は20日、県庁で交通安全運動の出発式を行った。県出身の俳優小西桜子さん(26)を交通安全広報大使に委嘱し、交通事故を1件でも減らす決意を新たにした。 運動時のキャンペーンなどで配布するために作成した反射材は「秩序」や「調和」を花言葉に持つ赤いコスモスをモチーフに小西さんが自らデザイン。式典で「秩序と調和を守るため、率先して思いやりや譲り合いの気持ちで行動する」と交通安全宣言をした。
県警の荻野長武交通部長は式典に参加した警察官に、薄暮時間帯から夜間帯にかけて重大事故が多発する傾向にあるとして「重大交通事故を1件でも防ぎ、県民の期待に応えてほしい」と訓示した。