“もう一度今年の花見を” 信州の名所が観光客でにぎわう
4月に入って桜が咲き始めた長野県の松本城(国宝・松本市)や、一気にアンズの花が開いた同県千曲市の「あんずの里」が首都圏などから花見行脚に訪れた観光客らでにぎわっています。信州の花は東京などより遅く咲くため、葉桜となった地域から「もう一度花見を」と駆け付ける人が。その中には外国人観光客も目立ちます。
●松本城やあんずの里
信州も今年は気温が高い日が続き、桜の開花も早め。3月31日の松本城は多くの観光客や市民でにぎわい、咲き始めた桜にカメラを向けていました。 海外の「サムライ・ニンジャ」ブームもあって松本城を訪れる外国人観光客は増える一方。この日も花見をしながら城内の見学に長い列をつくり、家族連れでじっと順番を待つ姿が見られました。 桜の花の下では、海外の女性たちがカメラを何度も向けてはシャッターを切り、咲き誇る花の撮影に夢中でした。松本城では桜や城のライトアップや夜桜会などが例年好評です。
「あんずの里」として知られる長野県北部の千曲市森地区などでは3日に一斉に花が開き、早くも見物の人たちでにぎわい始めています。 信州ではこれから高遠城址(じょうし)公園の桜、飯山市の菜の花など花の季節を迎え、花の時季が終わった県外からも訪れる観光客らでにぎわいます。
-------------------------------------- ■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者・編集者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説