コーチ紹介 /兵庫
<第91回選抜高校野球> センバツ第5日の27日に国士舘(東京)との1回戦を迎える明石商では、狭間善徳監督と浦井佑介部長に加え、4人のコーチが部員を指導している。技術を教えるだけでなく、私生活にも目を配る。率先して声を出して練習を盛り上げ、部員からの信頼も厚い。【黒詰拓也】 【熱闘センバツ全31試合の写真特集】 ◇礼儀大切に 明石商での指導歴が最も長いのは藤井晃真コーチ(33)。同校に着任した翌年の2009年から野球部に携わっている。指導は厳しい。特に目上の人への礼儀を大切にし、部員が狭間監督と話す際も言葉遣いやマナーが悪ければ、すぐに注意する。けがを防ぐため、グラウンドの状態にも人一倍、気を配る。 ◇熱血な指導 15年に就任した丸山智也コーチ(33)は、身ぶり手ぶりで打撃フォームを指導する熱血漢だ。グラウンド横の石段を往復するトレーニングでは、息を切らして登る部員に声を掛けて盛り上げる。口調と容姿から柔らかい人柄を感じさせる。 ◇自主性出す 壺阪圭祐コーチ(31)は16年に着任。兵庫教育大の大学院でスポーツを通した健全育成を研究した経験を生かし、部員の自主性を引き出す指導法にこだわる。年4回のオープンスクールで、中学生に明石商の魅力を紹介するのも大切な仕事だ。 ◇兄貴のよう 最年少は須山貴文コーチ(23)だ。昨年春の大卒後に就任した。部員と年齢が近く、気軽に話し掛けられることが多い。主にレギュラーメンバー以外の部員にノックを打ち、基礎を指導。明石商で経験を積み、保健体育の教諭を目指している。 コーチ陣は部員と同じようにユニホームを着て、自主練習にも付き合う。重宮涼主将(2年)らは「僕たちのことを第一に考えてくれる」と感謝する。藤井コーチは「コーチとして10年間いろいろな学校を見てきたが、強いチームほど人間性も鍛えられている。野球以外に社会人として必要なことも教えたい」と話している。 ……………………………………………………………………………………………………… ■略歴 <藤井晃真コーチ>三木北高、龍谷大卒。社会科教員 <丸山智也コーチ>市伊丹高、天理大卒。英語教員 <壺阪圭祐コーチ>香川西高、神戸学院大、兵庫教育大院卒。社会科教員 <須山貴文コーチ>岡山・共生高、天理大卒 〔神戸版〕