「長女・次女をほったらかしにしてはいけない」礒部花凜・船戸ゆり絵・小泉萌香“アミュボ三姉妹”の関係性とユニット1stミニアルバムに込めた想い
アミューズ所属声優の礒部花凜・船戸ゆり絵・小泉萌香によるスピンオフユニット「MIX JUICE fromアミュボch」が、2023年11月29日に1stミニアルバム「MIX JUICE」をリリースする。 【写真】MIX JUICE色の布に包まる礒部花凜 今回は結成秘話から1stミニアルバムに収録される各楽曲の聞きどころについて、アミュボ三姉妹(長女・礒部/次女・船戸/三女・小泉)に直撃。プライベートでも仲良しの3人はインタビューでも楽しそうで、終始ワチャワチャとしていた。 ■「イチゴシスターズ」から「MIX JUICE」へ ――まずは「MIX JUICE」を結成したきっかけを教えてください。 礒部:結成のきっかけは……仲が良かっただけ? 船戸・小泉:“だけ”!? 礒部:あれ、違ったっけ(笑)? 小泉:まぁ、いちばんの理由はそれだね。 船戸:最初に話が挙がったのは、「AMUSE VOICE ACTORS CHANNEL FES 2023」(以下、アミュボフェス)のリハーサルのときかな? リハの後3人でご飯に行ったんですけど、花凜ちゃんが「この3人で何かやりたい!」って言ってくれて。その日にSNSで「#アミュボ三姉妹」と付けて写真を投稿したことが始まりでした。その後、マネージャーさんが「アミュボ三姉妹、面白いじゃん!」って言ってくれて今に至る、という感じですね! ――グループ名の由来は? 船戸:それは三女から……。 小泉:あっ、三女の萌香です。話は再び「アミュボフェス」に遡りまして。イベントの差し入れで、メチャクチャおいしいイチゴをもらったんですよ。だから、最初「イチゴシスターズはどうかな」って話がどこからか挙がって。 礒部:えっ、最初はイチゴシスターズが候補だったの!? 知らなかった(笑)。 小泉:そう。イチゴの差し入れがあったから、「フルーツ」って発想になったの。ただ、イチゴだけだと3人の個性が出ないかもなぁと思って。そこで、「アミュボch」内でそれぞれに担当カラーがあったので、それを3種類のフルーツを当てはめるのはどうだろうかと考えついたんです。そこから「ミックスジュースみたいな感じでどうですかねぇ?」と軽く言ったら、そうなっていました(笑)。 ――担当カラーとフルーツは礒部さんが黄色でパイナップル、船戸さんがピンクでピーチ、小泉さんがオレンジでフルーツもオレンジ。 礒部:最初はもうちょっと渋めのフルーツだったよね。 小泉:スターフルーツ・ドラゴンフルーツ・ビワね。でも、それでずっとやるのはしんどいかも、ということで今のフルーツに落ち着きました。 船戸:ビワは絵文字もなさそうだもんね! 小泉:いや、スターフルーツとドラゴンフルーツもないでしょ(笑)。 ――皆さんの応酬から仲の良さが伝わってきていますが、普段は3人でどんなことをしていますか? 礒部:何かあったらご飯食べに行くよね。 船戸:うん。 小泉:何してるかと言われると……記憶に残らないくらい、しょうもないことしか話してないかも。でも、ずっと一緒にいても違和感なく会話できるのがいいなと思っています。 ――テンション感などが一緒なのかもしれないですね。 小泉:そうなんだと思います。 船戸:一緒にいて、すごく楽ですね。 ■長女・次女をほったらかしにしてはいけない ――そうやって仲良し3人で結成された「MIX JUICE」さん。この度ミニアルバムをリリースされるとお聞きしました。おめでとうございます。 三人:ありがとうございます! ――まずはリード曲「ぐるぐるミックスジュース」について、それぞれの推しポイントを教えてください。 礒部:可愛い曲です! 推しポイントは、ライブで生産者さん(※MIX JUICEを応援するファンの総称)も参加できるパートがあること! コール&レスポンスができる楽しい曲になっています。 船戸:この曲は「MIX JUICE」の自己紹介ソングでもあって。私たちはそれぞれに「アミューズの●●」という通り名があるんです。それが歌詞の中に入っているのが面白くて。それぞれの特徴や個性を盛り込んだ詞になっているところが、私の推しポイントですね! 小泉:メロディもそれぞれが歌う自己紹介パートで少しずつ違うんです。言葉だけじゃなくてメロディでも個性を感じられる楽曲になっています。 礒部:あと、ふーにゃん(船戸)がフルート吹いているんですよ! ライブで披露してほしい。 船戸:えっ、歌いながら!? 小泉:大丈夫。歌は音源で流すから。 船戸:あっ、逆に? こりゃ忙しくなりそうだなぁ(笑)。 ――フルートの演奏も期待しています! 自己紹介ソングということですが、今回はせっかくなので、隣に座っている方の他己紹介をお願いします 礒部:私の隣に座っているふーにゃんは、「アミューズの空気清浄機」と呼ばれています。その名のとおり、みんなのことをいつも癒してくれるんですよ! 子供みたいな自由奔放さもあって、一緒にいるとつられて私も楽しくなっちゃう。素敵な子です。 船戸:もえぴー(小泉)は「アミューズの最終兵器」。天才肌で何でもそつなくこなせちゃうんですよね。「ぐるぐるミックスジュース」でも自然とハモってたり! いろいろな点で尊敬しています。でも、普段はマイペースで好き嫌いも激しくて、私が寝ているベッドにダイブしてくることもあって。そういう三女っぽいところがかわいいです。 小泉:花凜お姉様は「アミューズの貴族」。その名のとおり、言動の節々で育ちの良さを感じます。 礒部:おーほっほっほっ。 小泉:……たまにこういうのが腹立つんですけど(笑)。ただ、実は気配りができる方なんです。次女と三女がワチャワチャしているところを見守っている……か、見ているだけかどうかはわかりませんが、お姉さん気質な部分があるんですよね。ただ、これはどちらのお姉さんもですが、ほっとけない、ほったらかしにしてはいけない部分が多いにあって。一番しっかりしているのは私かなと思っています(笑)。 礒部:それは確かに。 船戸:もっと甘えてくれたっていいんだよ! 小泉:・・・お菓子くれ(笑)。 ■「Rain or Shine」はネガティブな気持ちをポジティブ変換してくれる ――「ぐるぐるミックスジュース」はMVも撮影収録されたとお聞きしました。撮影はいかがでしたか? 船戸:今回はアミューズの本社がある山梨県で撮影しました! 礒部:天候にも恵まれて、とても気持ちよかったです。前日にはバーベキューもしました。 船戸:楽しかったよね! お部屋のシーンの撮影では、ベッドでボンボンと跳ねたんです。同じことをお家でやって怒られたことがあったので、今回は誰からも怒られずにずっと跳ねられて楽しかった! 小泉:えっ、子供? 小さい子供が言うかわいいコメントだったよね? 船戸:違うよ! みんな、楽しかったでしょ? 礒部:楽しかったけど、ガチで乗っかってきたときは痛かった(笑)。 船戸:私が思い切り飛び跳ねて、花凜ちゃんの足にダイレクトアタックしてしまって。 小泉:そういうパプニングもありましたが、大けがに繋がらなくてよかったです。でも、こうやって盛り上がる曲なんだなっていうのをMV撮影でも改めて感じました。でも、縄跳びが……。 船戸:あれ、そういえばめっちゃ跳んだのにMVに入ってなかったよね? 礒部:もえぴがこだわったフルーツ切るシーンも……。 小泉:一瞬だったね。オレンジ3回ぐらい切ったのにさ。 船戸:い、いちばんいいところを使ってもらったんだよ! 小泉:そうなのかな? まぁ、総じて楽しかった撮影でした。MVもぜひ見てください。 ――ミニアルバムには「Rain or Shine」という楽曲も収録されます。こちらはどんな曲ですか? 船戸:パッと聞くと、「ゆったり目の雰囲気の曲かな」と感じるのですが、サビは熱くて、元気をもらえるんです。雨の日も晴れの日も頑張り続けたよねと、背中をポンと押してくれる楽曲だなと思いました。 礒部:誰にでも大変な時期はあって。そういうときは、余裕がなくて、しんどい気持ちになると思うんです。ただ、この曲はそういうネガティブな気持ちをポジティブ変換してくれるような気がしていて。 小泉:理想はあるけど、そのとおりにはいかない世の中。でも自分なりに毎日を楽しく過ごそうぜという気持ちにさせてくれる曲ですね。いろいろな人に寄り添える一曲に仕上がったんじゃないかな。 礒部:個人的には、歌詞の「外回りから残業」とか言ったことがなかったので、それが新鮮で楽しかったです。 小泉:私たちの仕事は9時から5時じゃないもんね。この歌の主人公は営業しているってことなのかな? 経験したことがないからわからないんだけど、営業って具体的にどういうことをする仕事なんだろう? ――「MIX JUICE」のプロモーションという意味では、この取材も営業のひとつと言えるかもしれません。 小泉:えっ、これが営業なのか! 礒部:ということは、私たち外回り中? 船戸:あっ、今日9時入りだった! 礒部:でも、たぶん残業確定だよ(笑)。 船戸:この曲の主人公と同じじゃん(笑)。でも、この歌詞のとおり「可能性は無限にある 私たちなら平気」なんだよね。この歌詞を見たら頑張れる気がしてきました! ■初イベントでそれぞれがやりたいことは…… ――本アルバムには、それぞれのソロ曲も収録されるとお聞きしました。そちらのご紹介もお願いします。 礒部:私のソロ曲「巡る日々を追いかけて」は、身近な目標を後押してくれる、少しの勇気をくれる曲です。私は電車に乗っているときなどに音楽を聞くと、いつもの日常が特別なものに見えるときがあるんですよ。この曲が誰かの特別になって、「今日、頑張ってみようかな」と思ってもらえたらいいなと思っています! 船戸:「Voyager!!」はすごく明るくてポップで可愛い曲です。冒険心をくすぐられる歌で、私は無人島で冒険していたり、みんなでバーベキューをしていたりという楽しい情景が思い浮かびました。私のバースデーイベントで一度披露したことがあるのですが、聞いていた方々がニコニコ笑顔でコールしてくださったんですよ。それを見て、いっぱい元気を届けられる曲なんだと改めて感じました。 小泉:なんでもない日常を、たまには自分らしく自由きままに過ごす、少しだけ遠くへ出かけてみる。そうやって気持ちがちょっとでも変われば、毎日の景色が変わって見えることもあると思うんです。私のソロ曲「One day song」は、まさにそういう思いが詰まった一曲。この曲を聞きながら、例えば歩いている道で空を見上げて「今日はいい天気だな」とか、「こんなところに花が咲いていたんだ」とか、小さな何を見つけていただければ、少し肩の力が抜けるのでは、と思っています。 ――2024年2月17日にはファンミーティングも開催されるとお聞きしました。イベントでは、どんなことをやりたいですか? 小泉:えっ、ここで言ったらやってもらえるの? ――け、検討はしていただけるかと。 小泉:なるほど。どうしようかな。 船戸:もちろんミニアルバムの曲は歌うだろうけど、せっかくの初イベントだから「MIX JUICE」の布教活動とか! 礒部:えっ、ミックスジュースを作るってこと? 船戸:いやいや、私たちのことをね……。 礒部:あぁ! 小泉:寝てたの(笑)? 今日は何の取材? 私たちは何の営業活動しているのよ! 礒部:なんか、ご当地の果物でミックスジュースを作る話をしているのかと思った。 船戸:違うよ(笑)! 礒部:はい、すみませんでした。 小泉:仕切り直して……。はい、何がしたいですか、皆さん。 船戸:魅力を伝えるには……名刺を配る? 礒部:生産者さんとの名刺交換会は? 小泉:えっ、うちらも貰うの!? 礒部:だって、外回りで挨拶するなら、名刺交換でしょ! 小泉:実現できればいいけれど……でも、名刺作るのはありだね。 船戸:あとは、やっぱり「fromアミュボch」とユニット名に付いているからには、「アミュボch」の企画もやるのはどうかな。 小泉:確かに、「MIX JUICE」に絡めたことじゃなくても、この3人でなおかつイベントだからできることがいいかも。ジェスチャーゲームとか。この方(船戸)はジェスチャーがすごく伝わらないんですよ。だから、「船戸は何を伝えたいでしょうか?」クイズをお客さんも巻き込んでやるとか。 船戸:ジェスチャーがちょっと下手なんだよね(笑)。あとは、パイナップルとピーチとオレンジが出てくる朗読劇とかどう? 小泉:朗読的なものがあっても面白そうだね。 ――可能性は無限大、ですね。 礒部:ですね! きっといろいろとやると思うので、楽しみにしていてください! ◆取材・文=中筋啓