[山口県]海自小月に航空部隊初の女性司令 川合氏着任、訓練受けた思い出の地
海上自衛隊小月基地(下関市松屋本町)の第201教育航空隊の新司令に5日、川合文子1等海佐(48)が着任し、同隊員約200人を前に「それぞれの本分とは何かを改めて考え、それぞれの本分を尽くしてもらいたい」と訓示した。全国に13ある海自基地の航空部隊の司令に女性がなるのは初めて。 川合司令は浜松市出身。立命館大卒業後、1998年に海自に一般幹部候補生として入隊し、沖縄県の那覇基地や神奈川県の厚木基地で航空隊副長を務め、前職は防衛省海上幕僚監部防衛部装備体系課技術・研究班長。 小月基地第201教育航空隊はパイロットを目指す航空学生が最初に操縦技術を学ぶ場所で、哨戒機のパイロットを務めた川合司令もここで訓練を受けたことがある。 着任式で川合司令は「将来の海自航空部隊のかなめとなる搭乗員の入り口教育という重要な責務を負っている」と訓示した。 式終了後の報道陣の取材に「構内を1周したが、懐かしい。学生の姿を見て、約25年前の自分の姿を思い出した」と振り返った上で「その時のことを思い出しながら、しっかり教育に当たりたい。自衛隊も女性が増えてきている。任務をしっかり果たして、若い女性の目標になれたら」と抱負を語った。同隊には航空学生と幹部学生計93人が在籍し、このうち女性は4人。