福島市の荒川、14年連続水質「日本一」 東北地方唯一の選出
国土交通省の2023(令和5)年河川水質調査で、福島市の荒川が「水質が最も良好な河川」と評価され、14年連続で水質「日本一」に輝いた。国交省福島河川国道事務所が9日、発表した。東北地方で唯一の選出となった。 水の汚れを示す指標「生物化学的酸素要求量(BOD)」の年間平均値などを用いて水質を評価した。荒川のBODは環境省が定める報告下限値の1リットル当たり0・5ミリグラムだった。 全国の17河川が「水質が最も良好な河川」に認定された。10年以上の連続選出は全国で3河川あり、熊本県の川辺川が18年、次いで荒川が14年、宮崎県の五ケ瀬川が11年連続となった。 福島市のふるさとの川・荒川づくり協議会は毎年、「荒川クリーンアップ大作戦」として草刈りやゴミ拾いの美化活動に取り組んでいる。佐々木秀明会長は「市民の荒川に対する愛着が実を結んだ。今後も記録を伸ばし続けられるよう、美化に努めたい」と語った。