元大学教授、児ポルノサイト運営容疑で逮捕 「犯罪抑止目的」と供述
児童ポルノ販売サイトを運営したとして、埼玉県警は12日、愛媛県東温市牛渕、医師、立石憲彦容疑者(63)を児童ポルノ禁止法違反(公然陳列)などの疑いで逮捕した。「サイトを開設運営したのは間違いないが、無修正の動画を公開したとは思っていない」と一部否認しているという。 【統計】性暴力 現場で多いのは… 逮捕容疑は、2023年1月ごろ、運営する販売サイト上で、児童ポルノ動画2点を閲覧可能な状態で陳列したとしている。 県警によると、動画は10歳前後とみられる女児が出演しており、年齢鑑定で未成年と特定した。サイト(既に閉鎖)では動画約80点や画像ファイル約350点が800円~1万円で販売され、立石容疑者は「2000万円程度を売り上げた。小児性愛者の児童への性犯罪を抑止する目的で運営していた」という趣旨の供述をしているという。 2022年、警察庁に情報提供があり、IPアドレスの捜査などから立石容疑者が浮上した。県警はサイト運営に関わったとみられる長崎県の男性(49)からも任意で事情を聴いている。 立石容疑者は当時、長崎県立大学看護栄養学部看護学科で教授として勤務していた。同大は取材に「今年3月に一身上の都合として自己退職した。捜査を受けている事は大学側として認識していた。詳細の内容把握に至っておらず、コメントを差し控える」と回答した。【田原拓郎】