松本元死刑囚の遺骨引き渡し裁判 国側は争う姿勢「紛争や犯罪を招くおそれが増す」
日テレNEWS NNN
2018年に死刑が執行されたオウム真理教の教祖・麻原彰晃こと松本智津夫元死刑囚の二女が、松本元死刑囚の遺骨の引き渡しを求めた裁判で、13日、国側は争う姿勢を示しました。 2018年に死刑が執行された松本智津夫元死刑囚の遺骨をめぐっては、2021年、最高裁で、家族内での遺骨の引取先を二女とする東京家庭裁判所の判断が確定しています。 これを受け、二女は去年、遺骨の引き渡しを求めて国を提訴していました。 13日の裁判で、国側は、二女から、遺骨引き渡し後の保管方法などについて具体的な回答がないとし、「信者間などで争奪の対象となるなど紛争や犯罪を招くおそれが増す」と主張しました。 一方で、二女側は「遺骨を政治的にも宗教的にも利用されたくない」としたうえで、「遺骨を利用しようとする者に引き渡すことはあり得ない」と述べました。 裁判は13日結審し、判決は来年3月13日に言い渡される予定です。