衝撃の.714…侍Jの4番は国際大会でなぜ強い? 専門家絶賛の“才能”「非常に有用」
7打数無安打…3番・辰己は「今のところなかなかバットが出てきません」
どんな打者にも、どうしてもタイミングが合わせにくい変化球が存在するが、森下はそれ以外では、空振りや打ち損じのファウルの中からでもタイミングをつかみ、アジャストしていける。「侍ジャパンでは国際大会に強い広島・小園(海斗内野手)もそういうタイプですし、この日の5回に逆転2点打を放ったDeNA・牧(秀悟内野手)も振っていける打者です」と野口氏は語る。 逆に「3番を打つ楽天・辰己(涼介外野手)は今のところ、なかなかバットが出てきません(2試合で7打数無安打)」と指摘する。 「彼は基本的に、それほどファーストストライクから打っていくタイプではない。レギュラーシーズンであれば、第1、第2打席を捨てても、終盤のここぞという場面で打てた方がいいケースがありますし、長いシーズンの中で慣れていけることもある。しかし国際大会となると、2日前に対戦した豪州が12人、この日の韓国も8人の投手をつぎ込んだように、全打席で違う投手と対戦することもあるわけで、対応が難しくなります」 長距離砲のヤクルト・村上宗隆内野手、巨人・岡本和真内野手が故障で今大会に参加できなかった中で、国際試合で強みを発揮する森下、小園、牧の存在は頼もしい。
宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki