「えっ、水素が燃料!?」 カワサキが世界初公開・初走行した「水素エンジンバイク」が大反響 ネットでの声とは
鈴鹿8耐の会場で初お披露目 コースを走行
川崎重工業グループ傘下のカワサキモータース(カワサキ)は、先進的で驚きに満ちたモデルの発表が多く、ファンを期待させています。 【画像】「超カッコイイ!」未来感あふれるカワサキの「水素エンジンバイク」を画像で見る(26枚) 世界初の量産スーパーチャージドバイクの「ニンジャ H2」、同じく世界初のストロングハイブリッドモデル「ニンジャ7 ハイブリッド」を市販し、未来に向けたバイクの魅力や環境性能を模索しています。 また、往年の名車「Z1」「Z2」の復刻版「Z900RS」を発売するなどファンに寄り添う姿勢も見せています。 2024年のカワサキは未来に向けた姿勢を一段と見せています。フル電動のスポーツバイク「ニンジャ e-1」および「Z-e1」、そして前述の「ニンジャ7 ハイブリッド」および「Z7 ハイブリッド」が発売されたのが2024年前半の大きなニュースです。 そして後半にも大きなニュースがありました。水素を燃料としたバイク(プロトタイプ)を発表したのです。
「水素エンジンモーターサイクル」と発表されたそのモデルは、2024年7月20日に「鈴鹿サーキット」(三重県鈴鹿市)で開催された「2024 FIM 世界耐久選手権 第3戦 “コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース」(鈴鹿8耐)の会場で初お披露目され、鈴鹿のコースを実走しました。 “水素の乗りもの”というと、多くの人は「水素燃料電池車」を想像するでしょう。 “電気分解”の逆の原理で水素を燃料として発電し、その電力で走る電気自動車(EV)が燃料電池車で、バイクでの研究も行われています。 しかし鈴鹿で走った水素エンジンモーターサイクルは、従来の内燃エンジンが車体の中央に鎮座し、バイクらしい“エキゾーストノート”とともに観客の前を走り去りました。 水素を燃料として“従来の内燃エンジン”を駆動しているのが、今回発表された水素エンジンモーターサイクルの大きな特徴なのです。 ちなみに水素を燃料とした内燃エンジンの実験は四輪でも行われています。 トヨタ自動車および、豊田章男氏が代表を務める「ルーキーレーシング」が、「スーパー耐久シリーズ」にそのエンジンを積んだ「カローラ」を走らせています。液体水素を世界で初めて使用したことでも話題となりました。 もちろん、二輪版の実走も世界初の快挙です。