【今朝の5本】仕事を始める前に読んでおきたい厳選ニュース
(ブルームバーグ): 人工知能(AI)ブームの中心的存在となっている米半導体メーカー、エヌビディアの快進撃が止まりません。株価は過去1年間に200%余り上昇。ローゼンブラット・セキュリティーズの強気アナリスト、ハンス・モーゼスマン氏は目標株価を200ドルとし、従来の140ドルから上方修正しました。この目標株価に基づいて計算すると、時価総額は5兆ドル近くに膨らむことになります。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
世界最大に
18日の米株式市場で半導体大手エヌビディアの株価が3.5%上昇。時価総額でマイクロソフトを抜き、世界最大の企業となった。エヌビディアは今月に入り、2002年以来で初めてアップルを時価総額で上回り、ここ数日は抜きつ抜かれつとなっていた。先週にはアップルがマイクロソフトを抜き、一時的に時価総額で首位に返り咲いていた。
利下げ巡る見解
米利下げを巡り当局者から慎重な発言が相次いだ。米連邦準備制度理事会(FRB)のクーグラー理事は、経済状況が自身の予想通りに展開すれば、年内に利下げをするのがFRBにとり適切となる可能性が高いと指摘。ボストン連銀のコリンズ総裁は、最近のインフレデータは心強いものの、米金融当局は利下げ時期を検討する上で忍耐強くあるべきだとの認識を示した。セントルイス連銀のムサレム総裁は、利下げを裏付けるデータを見極めるには数カ月ではなく「数四半期」かかる可能性の方が高いと述べた。
赤字1.5兆円
農林中央金庫は、保有する米欧の国債およそ10兆円相当を売却する計画だ。読みが外れた外債投資での損失を確定させる。農林中金の広報担当が明らかにした。国債の売却は2025年3月末までに実施。この損失処理により、25年3月期の最終赤字は1兆5000億円と、当初見込んでいた5000億円の3倍に膨らむ見通しだという。最終的な赤字額は国債の実際の売却規模と市場の状況によって変化する可能性があるとも、広報担当は語った。