【値上げ】新潟市24年ぶり 水道料金を値上げへ 人口減少時代の水道事業 課題とは ≪新潟≫
■従来の管と耐震管
そこで用意してもらったのは水道管の縮小模型です。 左が従来の水道管、右が耐震性を高めた「耐震管」と呼ばれるものです。 どのような違いがあるのでしょうか。まずは従来の水道管です。 〈新潟市水道局 川瀬悦郎技術部長〉 「地面が動いてしまうとすぽんと抜けちゃう場合もあります」
■「激しく動いても引っかかって抜けない」
一方、耐震管は……。 〈新潟市水道局 川瀬悦郎技術部長〉 「激しく動いても引っかかって抜けないんですね。動く余裕がありますので地盤が動いても管路が地盤と一緒に動いて壊れない」
■能登半島地震は断水が長期化
石川県七尾市では浄水場の一部が崩落し漏水が発生。 断水は長期間に及び、七尾市ではおよそ3か月間、珠洲市では発災からまもなく半年となる現在も970戸が断水しています(6月19日現在)。 被害にあったのはほとんどが耐震化されていないものでした。
■「耐震管・耐震化は重要」
〈新潟市水道局 川瀬悦郎技術部長〉 「(能登は)あれほど大きな揺れがあっても耐震管はほとんどが無事でしたので改めて耐震管・あるいは耐震化を進めていくことは重要だと思います。」
■3割以上耐震化されず
大量の水を運ぶ重要な水道管の「基幹管路」。 新潟市内の基幹管路の耐震適合率はおととし時点で67.9パーセントで 全国平均の数字を大きく上回っていますが、それでも3割以上は耐震化されていません。
■水道が直面する難しい問題
料金収入も減り、工事に携わる人手不足も深刻だという水道事業。 安心安全な水をこれからも届けるために限られた資金とマンパワーでどのように水道管の入れ替えを進めていくのか難しい課題に直面しています。