JR高山線沿線の魅力向上誓う 全線開通90周年、富山駅で式典
富山と岐阜を結ぶJR高山線は25日、全線開通から90周年を迎えた。富山市が富山駅南北自由通路でセレモニーを行い、沿線の伝統芸能として県民謡越中八尾おわら保存会が踊りを披露。関係者が節目を祝い、沿線の魅力向上へさらなる尽力を誓った。 高山線は1934(昭和9)年10月25日に全線開通した。富山市は今年3月に県やJR西日本と共に「高山本線ブラッシュアップ会議」を設置するなど、高山線を重要路線と位置づけている。沿線住民のマイレール意識向上や利用促進を目的に、周年を記念したセレモニーを初めて開いた。 セレモニーは関係者約30人が出席し、藤井裕久市長が「北陸新幹線の敦賀開業に伴う広域観光の点からも高山線は重要。沿線の活性化に努めたい」とあいさつした。JR西日本金沢支社の川村聡副支社長と共に、90周年記念で制作した写真撮影用の顔出しパネルと、ポスターをお披露目した。 パネルは高山線の車両を模したもので、富山駅に設置した後、各駅を巡回する。ポスターは沿線の四季の風景を写真で伝えている。
県民謡越中八尾おわら保存会のメンバーが優美な踊りで節目を盛り上げ、駅利用者らが見入った。 沿線の各駅では記念イベントを開催。25日は千里駅で「千里駅ひだまりステーション」が開かれ、フォトスポット設置や写真展、絵本カフェなどがあった。同イベントは11月15日まで。 越中八尾駅では26日、記念のマルシェを開く。 車両や沿線写真撮って 12月24日まで募集 JR高山線の全線開通90周年を記念し、沿線自治体などでつくる「高山本線強化促進同盟会」が25日、利用客らから車両や沿線風景の写真を募集するフォトキャンペーンを始めた。12月24日まで。 同盟会の公式インスタグラムで実施。参加希望者は「懐かしの高山本線」「自然」「車窓」などテーマに沿った写真を撮影し、タイトルや撮影日時などを添えて投稿する。抽選で50人に電子ギフトをプレゼントする。詳細はキャンペーンの特設サイトで確認できる。