久保建英 スペインでは絶好調なのに日本代表では消化不良 「南野拓実の方が上」という証言の根拠
スペインリーグのレアル・ソシエダでプレーするサッカー日本代表・久保建英(22)は10月24日、欧州の強豪クラブで頂点を競う欧州チャンピオンズリーグ(CL)・ベンフィカ戦で後半31分までプレー。最近2季連続でCL8強に進出している強豪ベンフィカを圧倒して、この試合でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。試合後、久保はこう胸を張った。 【画像】ヘソ出しで…!マギーがバイエルン・ミュンヘンの試合直前のグラウンド上で魅せた圧倒的美貌 「ゴールが決まっていれば僕が〝王様〟でしたね」 9、10月に行われた日本代表の親善試合でも久保は目に見える結果を残したが、それでも森保ジャパンではフランスのモナコでプレーする南野拓実(28)の方が上だ!という日本代表における久保の衝撃の現在地が明らかになった。 アフリカのW杯常連国・チュニジア代表(10月17日・神戸)との試合では久保は確かに躍動した。「自分が一番やりやすいポジション」というトップ下で先発、確かにこの試合の全2ゴールに絡んだ。このときも試合後、久保は自信満々にこう言い切った。 「(森保監督が定めるチーム序列が)ちょっとは上がったんじゃないですか?それを期待してまたどうなるか見てみようかなと思います」 ただ、この期待は現時点では久保にとって「期待外れ」に終わる可能性が高い。チュニジア戦を視察した日本サッカー協会(JFA)の幹部がこう漏らしたのだ。 「トップ下なら現状では久保よりも南野の方がいい。カナダ戦もチュニジア戦では力が入りすぎていたけど、ペナルティエリアに入れば何でもできる。久保をW杯予選でトップ下に起用したら苦戦すると思う」 日本代表・森保一監督は昨年のW杯カタール大会以後、招集を見送っていた南野を国内での親善試合にもかかわらず今回あえて呼び寄せた。「拓実はリーグ戦で好調でしたから」(森保監督)と現地(フランス)まで視察した上での招集になった。南野は今回の10月の活動では2試合連続出場。同13日のカナダ代表との試合では先発してインサイドハーフとトップ下のポジションに入った。久保はこの試合ではベンチスタートで出場はなかった。 「南野はこの試合もチュニジア戦でも確かに目に見えた結果はでなかったですが、ペナルティエリアに侵入するアイディアは明らかにできていた。カナダ戦で4ゴールを奪えたのは南野のチームに対する献身的なプレーもかなり効いていましたから」(前出のJFA幹部) 中3日でおこなわれたチュニジア戦では久保はトップ下での先発だった。久保が中央でボールをもつと相手DF陣がプレッシャーをかけてきた。そこで久保は自分が起点となり、スペースを作るべく、両サイドに流れたり、1列下がりながらボールを要求。持ち前のテクニックでこじあけようとしたが、1人では相手を打破できなかった。これまでの森保ジャパンなら両サイド(左サイドの三笘薫、右サイドの伊東純也)のスピードを軸に前半から猛攻をかける時間帯だ。いつもの日本代表とは明らかに違った姿だった。 前半43分、日本の先制点はボランチの守田英正が起点となり1列下がった久保が、これをトップ下のポジションでフォローした旗手怜央につないで古橋亨梧が決めた。後半24分、2点目では久保は確かに左サイドから切り崩したが、がら空きになった日本のトップ下のスペースを守田が慌ててフォローしていた。久保のプレーでバランスを崩したが、守田と本来なら久保がいるべきトップ下のスペースを伊東が気をきかせて埋めたことで生まれたゴールだった。 「チュニジア戦で日本は前半に苦戦しました。その原因は久保(トップ下)のところでボールをさばけなかったからです。相手の5バックに対処するためにペナルティエリアに侵入するのではなく、色んなポジションに顔を出してボールをもらおうとした。これまで4ゴール以上取っていた日本の攻撃のバランスが崩れたのは久保のところからです。久保はボールを自分に集めてくれるスタイルの中で生きるプレーヤーだけど、チュニジア戦の前半に関して言えば伊東(純也、スタッド・ランス30)の突破という森保ジャパンのいい部分が消えていた」(JFA幹部)と冷静に語った。