レッドソックス戦で４勝目を挙げた今永。いまだ無敗と初のMLBで驚異の成績を残している。(C)Getty Images

　現地４月26日、シカゴ・カブスの今永昇太がボストン・レッドソックス戦で先発。６回１／３、88球を投げて７奪三振、被安打５、１失点で、MLBデビューから無傷の４勝目を挙げた。 【動画】オニールに被弾した直後、今永が見せたリアクション 　今永は３回まで三者凡退と完璧な立ち上がりを見せたが、２巡目を迎えた４回に被弾。２番タイラー・オニールに投じた外角高めのフォーシームを、中堅スタンドに叩き込まれた。この時の今永のリアクションを、米メディア『FanSided』のザカリー・ロットマン記者が注目。「イマナガの反応は、芸術作品だった」と伝えた。 「本塁打を打たれることは、どの投手も望んでいない。それを避けるために投手は最善を尽くす。オニールに打たれた直後のイマナガのリアクションは貴重なものだった」 　オニールに打たれた直後、振り返って打球の行方を追った今永。フェンスを超えた瞬間に仰け反るしぐさを見せて、その後に何回も頷いた。ロットマン記者は、「イマナガは“信じられない”という反応を見せた。それにはいくつかの理由があった」と続ける。 　 「オニールに対するイマナガの投球は完璧だった。外角高め、ストライクゾーンぎりぎりに93マイルのフォーシームを投げ込んだ。あのボールを、なぜオニールがスタンドまで運べたのか、私には理解できなかった。それはイマナガもそうだったのだろう。彼は脱帽していた」 　さらに、「MLBデビューから、イマナガの投球内容がほぼ完璧だったことも理由に挙げられる」と理由を列挙。「この試合まで防御率は0.84だった。オニールに投じた一球がミスではなかったとイマナガは理解しているはずだ。最高レベルの投球でも、打たれることがある。だからこそイマナガの完璧で芸術的なリアクションを、私たちは見ることができた」と、ロットマン記者は今永の胸の内を推測した。 構成●THE DIGEST編集部