名作ハードSF小説を原作とする超硬派宇宙アドベンチャー『The Invincible』発売開始。異境の惑星で待ち受ける科学と哲学の問いに対峙せよ
ゲームスタジオStarward Industriesによる新作SFアドベンチャーゲーム『The Invincible』がリリースされた。 『The Invincible』画像・動画ギャラリー 本作は『エデン』や『ソラリス』などで著名なポーランド人SF作家スタニスワフ・レムによる同名のハードSF小説を原作としている。レムの原作で描写された異文明とのファースト・コンタクトや綿密な科学描写、および哲学的な問いかけなどがビデオゲームの形で再現されているという。 一面に砂漠の広がる惑星の殺伐とした描写やいわゆる「レトロフューチャー」の趣きを感じさせるマシンやガジェットのデザインは、レムの小説のハードで重厚な世界観を感じさせるものとなっている。映画やアニメーションによる映像化とも違った、ゲームならではのSF体験を味わえることだろう。 本作の舞台は未知の惑星「レギスⅢ」だ。プレイヤーは宇宙生物学者の「Yasna」となり、科学の知識やテクノロジーを駆使しながら行方不明になったクルーを探すこととなる。 ゲームプレイは主に一人称の視点で進行する。リアリティを感じさせる良質なグラフィックと、機械や背景、キャラクターなどの綿密に計算された挙動により、あたかも自分自身が調査団の一員となって孤独や脅威を追体験しているような気分を味わえそうだ。 本作の徹底した硬派な作風からは、レムの原作ないしハードSFというジャンルそのものへの強い愛やリスペクトが感じられる。 いっぽう、常に危険やスリルがつきまとうハードコアな世界感やゲームデザインはSFファンだけでなく、ホラーゲーム好きにもおすすめできるような雰囲気を醸し出してもいる。重厚でありつつも、間口の広い楽しみ方ができるだろう。 11月8日(水)現在、Steamストアページのユーザーレビューでは92%の高評価を受けており、「非常に好評」となっている。 通常版にくわえ、デジタルアート・コミックブックが付属するデラックスエディションも同時に展開されている。本作の作り込まれた世界観をより堪能したいプレイヤーは、こちらをチェックしてみるのもいいだろう。 重厚でハードコアな雰囲気を漂わせる本作は、秋の夜長にじっくりとプレイするのに最適な一本であるといえる。勇気を出して未知の惑星に飛び込み、科学を武器に異境に立ち向かってみよう。
電ファミニコゲーマー:波木銅
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