神尾楓珠さんの飾らない素顔。「イラッとすることはあっても、怒ることはないですね」
現在、放送中のドラマ『くるり~誰が私と恋をした?~』では、包容力のある穏やかな“ブランケット男子”を演じている神尾楓珠さん。気の置けない友人と過ごす時間が、多忙ななかでの貴重なリフレッシュとなっているようです。 【写真】神尾楓珠さんの写真をもっと見る
神尾楓珠さんインタビュー。「がんばる主人公の姿に背中を押されます」
カメラの前に立ってくれた神尾楓珠さんが手にしているのは、カラフルな黄色やオレンジのイタリアンポピー。じつはオレンジは、神尾さんにとってなじみ深い色だそう。 「子どもの頃に入っていたサッカークラブのユニフォームがオレンジで。だから今も、ついこの色を選んじゃうんです」と、オレンジのペンを手に取ってプレゼント用のチェキにサインしてくれました。 次々と話題作へ出演し、現在も火曜ドラマ『くるり~誰が私と恋をした?~』で、その存在感を発揮している神尾さん。物語は、事故で記憶を失った主人公・緒方まことが、手元に残された男性用の指輪を手がかりに「恋の相手」と「本当の自分」を探す“ラブコメミステリー”です。 「胸キュン的な展開もありながら、自分がだれと恋していたのか探していくミステリー的なおもしろさもあって。まったく違う要素が入っている、新感覚のドラマですよね。まこと役の生見愛瑠(ぬくみめる)さんをはじめ、やわらかく明るい雰囲気の方ばかりなので、現場も和気あいあいとした、心地いい空気になっています」
役を演じるうえで意識していること
記憶を失う前のまことは、プライベートでも会社でも、人に嫌われないよう、悪目立ちしないよう生きてきました。周囲から浮かないよう、場所や相手に合わせたふるまいを選ぶまことの姿に、共感する人は多そうです。 「自分が多少無理をしても、その場が丸く収まるなら…と思って自分を抑えてしまうまことの気持ちは、僕もよくわかります。そんなまことが記憶を失ってから、“本当の自分”を見つけようとけなげにがんばっていく。その姿は見ていて応援したくなりますし、観る人の背中も押してくれると思います」 神尾さんが演じているのは、まことの同僚で、自称“唯一の男友達”でもある朝日結生。 「朝日は優秀な営業マンなので、明るくさわやかに見えるよう、撮影前に髪を短く切りました。前髪があると、やっぱミステリアスさみたいなものが出ちゃうので(笑)。心理学的にも、前髪を上げておでこを見せた方が、相手からの信頼感を得やすいそうなんです。 朝日は“ブランケット男子”と言われるほど、包容力のあるキャラクターなので、しっかり相手の話を聞きながら、寄り添っていくことも意識して演じています。僕自身がブランケット男子かどうかはわからないですけど…。基本的には、イラッとすることはあっても、怒ることはないですね。その場では表に出さないで、自分のなかで消化することが多いので、それは自分のいいところなのかな、とは思います(笑)」
ESSE編集部