身を引き締め、夢への一歩 相可高食物調理科の調理師コース 三重・多気
新入生16人に白衣・包丁授与
三重県多気郡多気町相可の県立相可高校食物調理科(105人)で18日午後1時半すぎから「白衣・包丁授与式」が行われ、調理師コースの新入生16人が緊張した面持ちで、新しい白衣と包丁一式を受け取り、気持ちを新たにした。 1994(平成6)年に家政科から食のスペシャリストを養成する食物調理科に変わってからの伝統式典で、プロになるための心構えや、調理道具を大切にする気持ちを養うことを目的にしている。このとき受け取った包丁を卒業後も大切に使っている生徒が多いという。 式典では、淺沼千惠校長が、代表の中西妃優さん(松阪市立久保中学校出身)に名前の刺しゅう入りの白衣を、大橋仁君(北牟婁郡紀北中学校出身)に出刃包丁や刺し身包丁など5本をそれぞれ授与した。 新入生を代表して、中西さんが淺沼校長の前であいさつ。「子供の時からの夢をかなえるため、入学することができてうれしく思っております。真っ白な白衣と包丁を頂き、うれしいだけでなく身が引き締まる思いです。一生懸命勉強することを誓います」と一つ一つ言葉をかみしめながら語った。
淺沼校長は「夢は実現できるものです。16人は仲間であるとともにライバル。しんどいこともいっぱいあるでしょう。そんな時に支え合う関係であってほしいです。皆で卒業して、お互いのお店を行き来するようになってほしい。頑張ってください」と激励の言葉を贈った。 その後、生徒たちは早速、包丁研ぎの手ほどきを受けるなど調理器具の手入れの仕方を学んだ。 同科の製菓コースには24人が入学している。