清原果耶、自身の青春時代は“今”「まだ振り返ってる場合じゃない」「今は前を向いて走り続ける」
■12歳でデビューしてから役を通して感じる“青春” ――そこまで合っていると思える土地に出会えることはなかなかないですよね。今作では、青春という部分も大きなテーマとして描かれていますが、清原さんにとっての青春時代はいつでしょうか? いつなんでしょう……(笑)。強いていうなら今かな? 一般的には10代に青春時代がありそうなイメージだと思うんですけど、私は12歳のときからお仕事させていただいているので、お仕事の中で出会う役を通して青春を感じさせてもらっています。 自分自身の体験というよりは、今回演じたアミもそうですが、たわいもない日常の中に青春が生まれているということを、お芝居を通じて学んでいるような感覚の方が“青春”という言葉に対して強いような気がしています。
――ジミーのようにふとした瞬間に、過去やこれまでの出来事を振り返ることはあるのでしょうか? ありますが、「まだ振り返ってる場合じゃない!」と思っていますし、私自身、今はまだ前を向いて走り続けるフェーズなのかなと。たまに立ち止まって、振り返ってみるけど、「このときはあぁだったな~、こうだったなぁ~」と、思えるほど消化できていないことの方が多いんです(笑)。先ほどフェーズとも言いましたが、時期ということでもなく、がんばれるときはがんばって、休憩したくなったら振り返ればいいかなと思っています。 ■清原果耶 2002年1月30日生まれ。大阪府出身。「アミューズオーディションフェス2014」でグランプリを獲得し、NHK連続テレビ小説『あさが来た』(15)で女優デビュー。NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』(21)ではヒロインを演じた。映画『護られなかった者たちへ』(21)で第45回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、2023年に初舞台『ジャンヌ・ダルク』読売演劇大賞で優秀女優賞・杉村春子賞を受賞した。
神尾拓麻