くしろバス回数券の販売終了へ 来年3月末で
北海道釧路市のくしろバスは9日、路線バス回数券の販売を来年3月末で終了すると発表した。現在販売している釧路市内と釧路町内など全路線で使える通常タイプ(1000円、2000円)と、釧路市内―厚岸町内(4000円)、同―尾幌市街(2500円)の路線専用回数券の全てについて、来年3月末に先立ち委託販売は今年9月末で終了する。印刷コストの上昇と、電子マネーWAONの支払いが増えているためだ。 同社は今年、創業80周年を迎える。回数券は当初から長年にわたって販売しているが、2022年度の販売実績が5780万円だったのに対し、23年度は4750万円に大きく減少している。一方で、電子マネーWAONの運賃支払いが22年度の3080万円から、23年度は4370万円に上昇している。 特に回数券は特殊な印刷技術が必要なため、「コスト上昇が負担になっていた」とし、販売を終了する方針を決めた。スケジュールは、まず今年9月末で市役所地下売店や釧路フィッシャーマンズワーフMOOなど13カ所での委託販売をやめる。そして来年3月末で、くしろバス本社、営業所、釧路駅前バスターミナルならびにバス車内での販売を終える。 回数券による運賃の支払いはこれ以降も継続するが、それも26年の3月末で終了する。また、回数券の払い戻しは27年3月末まで受け付ける。ただ、払い戻しは回数券の表紙が残っているものに限定している。問い合わせは同社0154(36)8181へ。
釧路新聞