伝統工芸×現代ファッション、名古屋三越で限定ストール販売/愛知
名古屋に残る伝統技術「名古屋黒紋付染」。歴史は古く、1611(慶弔16)年に尾張藩の呉服、旗、幟(のぼり)などの製造から始まり、1800年代になると名古屋城下では1000人を超える紺屋業者で栄えたという記録も。名古屋三越では9月10日から、生地を黒く染め、紋を白く抜く名古屋黒紋付染の技術を取り入れた商品を開発、販売をスタート。呉服の需要低下の煽りを受け廃れたてしまった、名古屋に残る伝統技術の再興を図る。 今回用意される商品は、秋冬ファッションとしてのストール。現在も名古屋黒紋付染の製法を守る「山勝染工」との共同開発により、12色のグラデーションで展開する。名古屋黒紋付染と百貨店が共同で商品を開発するのは、全国でも初の試み。世界の有名ブランドが日本の伝統産業を“クールジャパン”と評し取り入れているように、名古屋で400年以上続く伝統工芸を“クールナゴヤ”として発信していく考えだ。