ゴルフでは東大生レベルの「高IQ」を活かせない!? FUJIWARA原西「もう訳わかんない」
プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」(毎週土曜 7:00~7:25)。12月23日(土)の放送は、お笑いコンビ・FUJIWARAの原西孝幸(はらにし・たかゆき)さんをゲストに迎え、お届けしました。
◆「IQ135」もゴルフではアダに…!?
丸山:原西さんといえば、高学歴。 原西:そうなんですよ。お正月番組のロケでIQを測ったんですけど、IQが135あって。135って東大(東京大学)に行けるレベルらしいんですよ。で、(それを)言われたのが、45歳(のとき)なんですよ。 丸山:ハハハハハ! 原西:もっとはよ言うてくれんと、今さら言われてもって(笑)。 丸山:そりゃあそうですよね(笑)。でも、135ってすごいですよ。 原西:よくね、IQが高い人が天才っていう感じがあるじゃないですか。 丸山:うん。 原西:あれね、天才と勉強ができるのは違うんですよ。勉強ができる人は別に天才じゃない。例えば、勉強ができたって有名な作曲家にはなれないじゃないですか? 丸山:確かに。 原西:そこを勘違いしている人が多いみたいですけど、ちょっと違うみたいですよ。 丸山:なるほどね。 原西:僕でいうと、人よりもひらめきが長けているみたいな。賢いというよりもひらめく感じみたいです。 丸山:自分でひらめきがある人って、いろいろなことに気づきやすくて疲れたりするみたいだね。 原西:そうそう、人が思っていないことを考えたり。だから僕、ゴルフもそうなんですよ。(ゴルフは)めちゃくちゃ考えるほうなので。 丸山:出ちゃうんだ、そっちに(笑)。ゴルフにもゴルフIQというのがあるからね。ゴルファーでも、“賢い攻め方をするな”とか“いろいろ考えているな”って思うことがあるけど、どういうふうに自分のなかで考えすぎちゃうの? 原西:まずちょっといいですか? スポーツにおいて、下手になっていくスポーツってあります? 野球でいうと、フォークやカーブは打てなくても、直球は打てますやん、プロは。 丸山:うん、打てるね。 原西:それが次の日、打てなくなることってないじゃないですか。 丸山:ほとんどないね。 原西:でも、ゴルフはあるじゃないですか。 丸山:ある。それをいつも僕らも悩んでいて。 原西:これがもう、理解できないんですよ。“何これ!?”ってなってしまって。 丸山:我々の年齢になると、僕が54歳で原西くんが2つぐらい下だと思うんだけど。 原西:僕、52歳です。 丸山:老いですよ。同じことが2回思うように体が動かなくなったり、自分のイメージではやっているつもりなのに全然……。 原西:丸山さんが言っているのは、違うんですよ。以前(若い頃)はできていたのに、例えば、飛距離が10ヤード落ちた、15ヤード落ちた……じゃなくて、簡単にいうと“打ちっ放しでできてたやん”って。昨日よ、しかも。“できてたやん!”って思っちゃうんですよ。ゴルフ場で“何これ!?”って。 丸山:あ~、例えば朝の練習のときはできていたのに。 原西:そう、“できてたやん!”って。15分前に10発打って、ドライバー真っ直ぐいってたやん。なのに、(コースに出て)5番ホールまで真っ直ぐいってないやん、ってなるともう訳わかんないですよ。 丸山:それも、僕らでもあるんですよ。もちろんプロなので、練習場ではみんな上手い。 原西:はい。 丸山:ただ、(試合本番で)ティーグラウンドに行った瞬間、緊張とかコースの視界からくるプレッシャーとかでスッと駄目になることがある。そっちじゃなくて? 原西:そっちじゃないです。 丸山:何も考えていないのに、駄目になる? 原西:はい。「さっきのショット、何も考えんとパーンと打ったほうがいいよ。もっと力を抜いて」って(言われるけど)、“やってるやん!”って。“今やったやん、なのにめちゃくちゃOB出てるやん”って考えちゃうんですよ。 丸山:ハハハハハ! 原西:でも、こういう人、多いと思うんですよ。 丸山:多いだろうね。それね、ゴルフがすごく上手い人と1回一緒に行ったほうがいいですよ。上手い人と行ったら、何が違うか見てくれるから。(自分では)全然わからなくても、「原西くん、さっきよりもちょっとリズムが早いよ」とか「練習場はすごくよかったけどスイングが変わっているよ」とか、気づかない点がアマチュアにはあるから、それに気づく人に1回見てもらう。 原西:それも言いたいんですけど、例えば、丸山さんがそれを僕に言ってくれたとするじゃないですか。 丸山:うん。 原西:でも、丸山さんって毎回僕の横におるわけじゃないじゃないですか。 丸山:まあね。屁理屈が多いな(笑)。 原西:そうなってくると、丸山さんは常にいるわけじゃないから、自分で解決する方法をどこかで考えないとって思うんです。 丸山:そっかあ。 原西:それで“こういうもんだ”って思うようになって。だからもう最近は練習もしない。朝も(コース前に)打たないです。 丸山:えっ、練習場にも行かない? 原西:行かないです。だって、(練習のときと)同じようにならないですもん。なので、“朝イチは曲がるもんや”と思って打つ。別にプロでもないから(スコアが)5打減ったからといって「よっしゃ、優勝や!」ってこともないし、“もうええやん”って思うという。何か自分を丸く収める方法を考えて。 丸山:なるほど。でも、練習に行かないと、自分がどういう状態なのかわからないじゃん。 原西:ガチガチに体が冷えているときとかは何回か素振りしたりはしますけど、そういうことじゃない限りはほぼしないです。 丸山:“ボール打ちたいな”とか、練習したくならない? 原西:ならないです。 丸山:もう悟ってしまったわけだね(苦笑)。 (TOKYO FM「ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」2023年12月23日(土)放送より)