巨人・阿部慎之助選手の押し込む力【立浪和義の超野球論】
光った勝負強さ
レギュラーシーズン最後となった406号本塁打も豪快だった
リーグ優勝を花道に、巨人の阿部慎之助選手が現役引退を表明しました。故障にも苦しみ、選手生活後半にはファーストへのコンバートもありましたが、長くキャッチャーという負荷の大きいポジションを務めながら、現役生活19年、通算2132安打、406号本塁打は本当に素晴らしい数字だと思います。 2001年、中大からの入団で、長嶋茂雄監督が1年目からスタメン捕手に抜てきした選手です。最初から打撃センスの高さを感じさせる左バッターでしたが、年々体も大きくなり、スイングに力強さが増していったように思います。 私のドラゴンズでの現役生活は09年まででしたが、敵として見た彼は、非常に厄介なバッターでした。ホームランを毎年のように30本以上マークするだけの長打力がありながら・・・
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週刊ベースボール