【ヤクルト】ヤフーレ「子供の頃から見ていた投手。達成できてうれしい」無四球94球人生初の「マダックス」
◆JERA セ・リーグ 巨人0―9ヤクルト(29日・東京ドーム) 初めて投げた東京Dにも、お約束のセリフを響かせた。ヤクルトのヤフーレが、来日初対戦の巨人相手に9回3安打5三振無四球で今季セ・リーグ初の9回完封。背番号99にも満たない94球で、100球未満での9回完封「マダックス」を成し遂げ「ペコチャンデス。ガンバリマス。ヤリカエス」とヒーローインタビューでもファンを沸かせた。 リーグ単独トップの4勝目は、テンポのいい投球でつかんだ。前回21日のDeNA戦は1回1/3を6安打4四死球、7失点でKO負け。集中力を欠いたとの反省から、投球リズムを意識し、中村の構えるミットを目がけてツーシーム、カットボール、チェンジアップなど多彩な球種で凡打の山を築いた。 野球人生初の「マダックス」は試合途中から意識した。不二家のキャラクター似で同僚から「ペコちゃん」と呼ばれ親しまれている右腕は「子供の頃から見ていた投手。彼の名前がつく記録を達成できてうれしい」とペロリと舌を出した。 史上10球団目の通算4500勝を快勝で飾った高津監督は「真面目で一生懸命。4勝というのは非常に大きい」とたたえた。今季巨人戦3戦目で初勝利し、借金は4。快勝の勢いそのままに連勝を狙う。 (阿見 俊輔) ◆マダックス 制球力を武器にブレーブスなどで通算355勝を挙げたグレッグ・マダックスが、100球未満での9回完封を13度飾ったことにちなみ、野球作家のジェイソン・ルークハートが提唱した造語。
報知新聞社