阪神・梅野 バズーカOK!2軍戦で1カ月ぶり実戦復帰 23日、1軍合流へ
「ウエスタン、阪神0-2くふうハヤテ」(22日、鳴尾浜球場) 春季キャンプ終盤に発症した右肩の肉離れで戦列を離れていた阪神・梅野隆太郎捕手(32)が22日、ウエスタン・くふうハヤテ戦(鳴尾浜)で実戦復帰した。2月20日の練習試合・サムスン戦(宜野座)以来、約1カ月ぶりの実戦。「2番・捕手」でスタメン出場し、予定通りの三回までプレーした。状態に問題がなければ、23日のオープン戦・オリックス戦(京セラドーム)で1軍に合流する。 【写真】1カ月ぶりに実戦復帰した梅野 白い歯が光ってる 快晴の鳴尾浜、プレーボール前に響いた「2番 キャッチャー 梅野」のコールに、一段と大きな拍手が沸き起こった。サングラス越しにマスクを被って、ミットを構える背番号2。「リハビリ期間にトレーナーさんを含めいろんな人が一生懸命対応してくれて、今があると思う」。シーズン開幕を1週間後に控え、感謝の思いを胸に頼れる扇の要が戻ってきた。 初対戦のくうふハヤテを相手に、西純と組んだ先発バッテリー。一回1死三塁、低く落ちたフォークに体を張ってブロッキングし、最後も再びフォークを要求して空振り三振を奪った。「純矢と短いイニングだったけど、ああだこうだ言いながら、ゲームでしか感じれないものをやれたし」と感覚を取り戻しつつ、西純にはクイックについてアドバイスも送った。 三回の守備では見せ場となり得そうなシチュエーションも訪れた。2死一塁から盗塁を企図され、二塁に素早くワンバウンドでストライク送球。アウトにはならずも、右肩の回復ぶりを印象づけた。打者としては2打席で無安打だったが、いずれも強い打球を放った。 三回を終えてベンチに退いたが、肩の痛みや違和感もなく「不安ごともなくできたんで、それが一番良かったかな。あんまり嫌な感じもなく過ごせたってのが、ほんと一番」と安堵(あんど)の表情。完全復活への大きな一歩を踏み出し「キャンプから出たい出たいと思っていたので、少しは晴れたかな。常に向上心を持って、これからもやっていきたい」と決意を新たにした。 状態に問題がなければ、23日に1軍に合流する。「またね、1軍の舞台でね。お客さんがたくさん入って、環境とか雰囲気が変わるから。モチベーションが上がって、どんどんいけるんじゃないかな」。29日からV2ロードを進み始める猛虎にとって、やはりこの男は欠かせない。